アウェイ・フロム・ハー 君を想う | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

監督 サラ・ポーリー

主演 ジュリー・クリスティー

2006年 カナダ



飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら



















主人公は、結婚して45年になる老夫婦。
妻がアルツハイマーを発症し、
自らの意思で介護施設に入院するが、
次第に症状が悪化して夫の事も忘れてしまう。
妻は入院先で知り合った患者の男に愛情を持つようになり、
別の人生を歩み始める。
記憶を失くした妻から見れば夫は他人であり、
果たして、そこに夫婦愛というものが成立しえるのか。

“悪い人生じゃなかった”と思うのはいつも男性の方よ。”
映画は、妻を自分の人生の一部だと思っていた夫が、
妻を介護する立場になって、
逆に妻の人生の一部になった事で、
今までの自分の身勝手さに気付く。

“物事は予想外の展開をする。
この世に確かな物は何ひとつ無い”
一瞬記憶を取り戻した妻が、自分を捨てて、
新しい人生を歩むように夫に促す場面が涙を誘う。

夫婦である事の意味や、
人生は、どこまで共有できうるもなのかを
考えさせられた映画だった。


(2009年2月9日)

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