長野市の松代町にやってきましたよ。この周辺にはかつて、2012年に廃止になった長野電鉄屋代線(屋代ー須坂)が通っていて、
象山地下壕の史跡入口の隣に、もうひとつの歴史館・松代というのがあり、3台分のPスペースがあります。
この日の施設担当者の方から、ここで200円を支払い歴史を学んでいただければ、駐車したまま地下壕の見学をして結構ですと言っていただいたのでお言葉に甘えました。
歴史館で予習を済ませ、あらためて地下壕受付に向かう。
ここでグレとは各地の戦跡巡りを一緒にしてきたこと、史跡を汚さぬようオムツをしてきたことを伝え、ワンチャン一緒に入れてもらえないかお願いしてみたら、なんと快く「特別に」許可していただけた!
入壕する前に松代大本営について要約しよう。
大戦末期に軍部は本土決戦を必至として、その決戦の指揮中枢のためのシェルターとして松代大本営を計画した。
長野市松代の象山、舞鶴山、皆神山などに分散して地下軍事施設のための壕が建設された。
極秘作戦のためそれらは松代倉庫と名付けられ、イ号(象山)ロ号(舞鶴山)ハ号(皆神山)と呼称された。
それらに東京から政府中枢、大本営、天皇御座所を移転する計画だった。
なお建設のための物資の輸送には先述した長野電鉄屋代線(当時の名称は河東鉄道/1922年開通)が重要な役割を果たしたことは感慨深い。
ここ象山の地下壕は底長4m頂高2.7mの断面で、20m間隔で掘削され50m毎に連絡坑が設けられた。
ここに政府、日本放送協会、中央電話局の移転が予定された。
総延長は5853.6m。そのうちの519mが見学コースに設定されている。
はあはあ!わたしのネツイがみとめてもらえたようでうれしいです!
バニーさんがフォースをおくってくれたのかな?
ではいきましょう!
入壕します!
少し下るとすぐに平らになる。今までグレとは各所で見てきたような素掘りの壕だ。
30mほどで金網に当たると見学路は右折する。
金網の先、直進方向にも壕が続いている。
余談だが受付の方の話では小型犬などのペットの入壕を許可すると万一逸走してこんな中に入ってしまった場合、探すことができないから基本お断りしているのだそうだ。
車椅子犬になったからこそ掴めたチャンスだったのかもしれない!一緒にここを歩けるなんて夢のようだ!
地下壕にグレの車椅子の車輪の音が響き渡る!
路面は平らに整地されてあるので介助があれば車椅子の人でも見学できる。
この地下壕をはじめとする松代大本営の工事は昭和19年から20年8月までの9ヶ月の間に突貫工事で行われたそうだ。
その費用は当時の金額で1億〜2億円と言われている。
9ヶ月で3山併せて約10kmの壕が人海戦術で掘られたそうだ。想像を絶する過酷な作戦だったろう。先に見たもうひとつの歴史館ではその影の部分にもスポットを当てていた。諸説あるのでここでは触れない。
そうこうしているうちに道が広くなり明るくなってきた!
くんククク!なんかみどころのようですね?
かんばんになんかかいてありますよ!
ここ松代が大本営移転地に選ばれた背景として、固い岩盤で掘削に適し、現皇居を凌ぐ10トン爆弾に耐えられる能力があったからとされる。
また山に囲まれていて、地下工事をするのに十分な面積を持ち、広い平野があることが大きな理由とされるが、信州は神州に通じ品格があり、松代には縁起の良い松の字を含むなんて言うこじつけみたいな理由もあるそうだ。
ところで削岩機ロッドってどこにあるのよ?
ここでの動画です
さあ!どんどんいきましょう!
左右に交通壕を見ながら進んで行きます!
このあたりの仕上がりは、各所で丁寧な軍掘りを見慣れた目には余程の突貫工事だったんだろうと偲ばれる。
程なく見学路の左折地点になった!
ここでは山の反対側への開口部が遠望できる!
もうひとつの歴史館の方に行き方を教えてもらったので後であっちは見に行く。
そして後日、松代大本営のロ号壕である舞鶴山にもきましたよ!
火の見櫓のある、いい感じの里山です!もう奥に壕口が見えています!
案内板があります。ここの遺構は地下壕と3棟の庁舎からなり、天皇御在所と宮内庁の移転が予定されたとされる。
現在は松代地震観測所が管轄しているが、一部公開している。
これが舞鶴山地下壕の公開部分だ。
案内板。象山で書いた内容と同じなので割愛。
壕口左にも看板があります
地震観測には興味ないので
壕の全貌だけをアップで。これを見ると他にも壕口がありそうだ。
とりあえず入れるとこまで入ろう
って、ここまでですか…
まあいちおうきたってことでヨシですねここは!
普段は入口が見れるだけだが
年に何回か内部を公開することがあるらしい。
と言ってもグレは入れないだろうから
まあべつにここまででいいかな
それでもキチョウなイコウにふれることができて
よかったです!
ここでの動画です
それではここをあとにして、
てんのうゴザショというのをみにいきましょう!
それにしてものどかでいいとこだね!
5分ほど歩くと頑丈そうな建物が現れました!3号庁舎です。
もう少し歩くと続いて2号庁舎とその奥の1号庁舎が出てきました!
これら建物は鉄筋コンクリート3棟からなり約600坪。廊下は地下壕へ連なっており、屋根は山に続き上空からは隠蔽された構造であったということだ。
平日に来れば建物内部を公開しているそうだ。
きょうは休日なので外から見るだけだが、
実際供用には至らなかったということと、平日に来てもグレは入れないだろうから、そんなに内部見学へのこだわりはない。
ま、これだってことだけでいいですね。
いちばんうえの1ゴウちょうしゃは、パパひとりでみてきてください!なんかあそこはカクチョウをかんじるからみてきたほうがいいですよ?
どグレがいうので階段を上がって1号へ。