鬱になると人生観は変わるのか?
  大きなテーマだと思います。結論から言えば、人生観は周囲の力によって変わらざるをえなくなります。自分自身が考えてひねり出す人生観なんかたかが知れていて、周囲の見る目が変わるので、必然的に人生観は変わってしまう、というのが正直なところでしょう。
  自分は寛解して大丈夫と思っても、周囲は一度でも鬱病になった人のことを決して忘れません。悲しいかな、それが現実です。元外務省の佐藤優さんが著書の中で語っておられましたが、精神疾患を患った人は、まず間違いなくその組織のマネジメント層に上昇する事はないそうです。ソフトに述べておられましたが、本音で言えば、可能性ゼロということだと思います。
  そんな中で仕事をし、生きていく中で、ある日、あっ、自分はもう先に壁がある中で働いているに過ぎないのだな、という厳然たる事実に気づきます。鈍感な私は気付くまでリカバリーを目指して頑張ってきましたが、それは無駄な抵抗でした。精神科医が、細く長く、と言うのを反発して聞いていましたが、それは正しく、そして最も確実に定年というゴールに向かっていくにあたっての金言だということを今は痛感しています。
  組織の中で上昇する可能性がゼロである以上、人生観の変更は余儀ないことと言えるでしょう。細く長く。私はある資格試験に挑戦中ですが、そうでもしないと、神経がもたないというのが率直なところです。人生観は大きく変わりました。会社メインから自分の人生こそメインへ。がっかりする向きもあるかもしれませんが、なんとか自分の道を探し当てて生きていこうではありませんか。