鬱病がようやく治ったという実感を最近自覚できるようになりました。薬はまだ飲んでいますが、約15年にわたる闘病生活もようやくゴールが見えてきた実感が湧いています。
  いまだに鬱病に苦しまれている方々には、なんだか申し訳ないような気持ちですが、しかし、鬱病から脱出することで失ったものも大きなものがあります。
  私は新聞社の一線の記者として働いてきましたが、一線から自ら身を引くことによって鬱病脱出のきっかけをつかむことができました。一線から身を引くことは確かに精神的にプレッシャーから解放され、身も心も楽になりましたが、やはり寂しさがあります。というより、寂しさは日々強まるばかりです。
  今は新たな人生の目標を見つけるべく右往左往している最中ですが、時折、その寂しさに心が折れそうになることも事実です。
  鬱病の最中で苦しんでいる方にもし、なにかを言えるかとすれば、もし、今取り組まれている仕事が好きなのであれば、病院を変えるなり、長期の休みを取るなどして、好きな仕事を守っていただきたいということでしょうか。もっとも、自分が鬱病の真っ最中にはそんな余裕は全くなく、理性的な対応ができなかったのが事実です。
  この文章を偶然目にして、好きな仕事を守るきっかけになる方が一人でもいれば、私の失敗は失敗で終わらず、役立ったと思えるので、鬱病で苦しまれている方の理性的な行動の一助となれば幸いです。