4月21日と22日、東京あきる野市の真言宗豊山派大悲顔寺にて、国指定重要文化財の伝阿弥陀如来三尊像が開扉されました。

開扉時間は常時ではなく、21日は11時からの大般若経転読会と15時から、22日は13時からと15時から(14時過ぎから正御影供が行われ、そのあと)、法要の無い時間帯でも住職の導師で開経偈・般若心経・南無本尊界会・南無両部界会・南無大師遍照・回向偈をお称えし、その後文化財の説明、宗派の説明、寺院の説明など約20分程度住職のお話があり、いよいよ内陣に入り、国指定重要文化財・伝阿弥陀如来三尊像の前まで行き拝観ができます。拝観時間は決して長くはありませんが、閉扉されるまで外陣から拝することは可能です。

 

「伝」とついているのは、中尊の阿弥陀如来坐像が法界定印であり弥陀定印でない事、脇侍に聖観音ではなく千手観音がある事などから、通常の阿弥陀三尊とは異なるという見方がある一方、諸尊の光背には阿弥陀如来、千手観音菩薩、勢至菩薩の種子があり、確定はできないものの阿弥陀三尊と伝わるという事で、「伝」と頭についていると説明がありました。

 

大悲顔寺に東京では数少ない重要文化財が残ったのは、戦時中、大悲顔寺が赤十字社の本部になっていたため空襲を免れた事、その前の関東大震災でも、地盤が強くほとんど揺れなかった事、歴史的に大きな不審火にあわず、小さな火のうちに近隣の人々によって消火作業が行われた事なども住職のお話にありました。

 

伝阿弥陀如来三尊像は写真撮影不可でしたが、境内には建造物などで東京都やあきる野市の指定有形文化財も多く、可能な限り写真と説明版で紹介できればと思います。(仁王像の頭上にも天井絵の文化財がありますが、角度的に写真は撮れませんでした。)

詳しくは300円で寺誌が購入でき、そこに写真入りで多くの説明があります。お参りの機会がありましたら購入をお薦めします。

 

 

伝阿弥陀如来三尊像 あきる野市ホームページより

 

伝阿弥陀如来三尊像 文化財掲示板

 

あきる野市指定有形文化財 大悲顔寺中門

 

大悲顔寺中門 説明

 

あきる野市指定有形文化財 大悲顔寺楼門(仁王門)

 

大悲顔寺楼門(仁王門) 説明

 

あきる野市指定有形文化財 仁王門天井絵

 

あきる野市指定有形文化財 仁王門天井絵

 

仁王門天井絵 説明

 

あきる野市指定有形文化財 大悲顔寺観音堂

 

大悲顔寺観音堂 説明

 

あきる野市指定有形文化財 梵鐘

 

梵鐘 説明

 

東京都指定有形文化財 大悲顔寺本堂

 

大悲顔寺本堂 文化財掲示板

 

大悲顔寺本堂 説明

 

その他の文化財 説明板

 

御朱印

 

寺誌

 

 

あきる野市ホームページ 大悲顔寺紹介

 
 
にしたまねっと 大悲顔寺紹介