1月17日、神奈川県は横須賀市文化財、日蓮宗等覚寺の観音堂が開堂し、阿吽の仁王像と千手観音立像が開扉された。
観音堂の開堂時間は、参詣者の足取りにもよるが、おおむね10時から15時ごろまで。
13時過ぎから住職による観音経読誦と「南無千手観音菩薩」の名号が称えられる。日蓮宗寺院なので「南無妙法蓮華経」かと思ったが、観音堂での開扉の時は千手観音の名号を称えるようだ。
住職の読経法要に随喜すると、焼香ができ御朱印とは別に納経札が授与される。
文化財は千手観音のほか堂内左右に配座される阿吽の仁王像も指定されている。
旧縁は浄土真宗系のところから移ってきたものと説明されていた。
千手観音は東日本大震災の時に罹災し、修復を行ったため塗金で真新しく見えるが、お前立やレプリカではなく正真正銘の古像の文化財である。
日蓮宗の寺院で、浄土系寺院からの宝物を受け入れるのは珍しいと思った。この地域では宗派による対立のようなものは、現在は無いようである。
非常にあたたかな雰囲気の住職・寺院であった。
お寺は身延山の直末で、参道途中にある題目塔は身延山第三世日進上人の御主題を模している。
本堂は日蓮宗らしい本尊勧請となっていた。
文化財の開扉は「よこすかの文化財」によれば、1月17日の初観音の他、4月8日仏性日、9月17日、12月17日と年に4回あるようだ。
近隣には日蓮系単立の慈眼院があり、日蓮系では等覚寺と慈眼院が三浦三十三観音の札所となっている。
等覚寺では御朱印と併せて御主題も拝受した。
今回は車で行き駐車場にとめることができたが、花の咲くころは参詣者でにぎわい、原則公共交通機関での参詣が望ましいとネットには出ていた。
寺院近くに車が1台しか通行できない細い道があるので、混雑すると確かに危険だと思った。
1月はゆっくりと参詣できた。
良いところで、またの機会に再訪できたらと思う。
寺標
参道の題目塔
参道 本堂への階段
本堂
文化財掲示板
観音堂
文化財 仁王像(阿像)
文化財 仁王像(吽像)
文化財 千手観音
御朱印
御主題
納経護符
日蓮宗ホームページ 等覚寺紹介