1月1日から本日8日までの開扉となる、神奈川県は川崎市の天台宗神木山等覚院の薬師如来坐像。

 

8日は初薬師で大護摩供が午後2時より行われる。

 

写真撮影は副住職が撮影し公開している初薬師の動画で、薬師如来坐像の部分にモザイクがほどこされているところをみると、特に貼紙等は無いが禁止と思われる。

 

しかし法要や勤行の最中以外は内陣に入ってご尊像を眼前に拝観が可能だ。

密教系の場合、在家者が内陣に入るときは塗香をつけ、浄三業の護身真言を称えて入るのが望ましいが、浄三業の印と真言がわからない場合は、塗香だけでもつけると良い。

浄三業の印は蓮華合掌で、手のひらの内側に空気をためるように合掌し中指を少し離す。真言は「おん そばはば しゅだ さるばだるま そばはば しゅどうかん。」(真言宗は真言の発語が若干異なります)

天台宗の場合、塗香を手に取り最初に口元付近に塗香を少量つけ吸い込み体内を浄化する。その後、両手に満遍なくこすりつけ、両手を内側に向け胸から腹まで手を下ろし、体の外側を浄化するのが通例である。

 

外陣からだと厨子の中に黒いご尊像があるようにしか見えないが、内陣に入って眼前で拝すると、玉眼の良い表情のお薬師様であることがわかる。

鎌倉様式だが比較的小さめのご尊像のため、摸刻の可能性が否定できず、室町期と考えられている。

胎内から何か出てくれば、また違った評価になるのではないかと思われる。

 

8日間という比較的長い開扉期間なので、その年のカレンダーにもよるが、三が日を逃しても次の土日などに参詣することも可能だと思う。

駐車場もあり、公開で朝勤行などもやっているので、内陣で拝観したい場合は、朝勤行に随喜するか、日中は玄関側から声をかけ本堂内に入り拝観することをお勧めしたい。

本堂正面から入っても見えなくはないが、かなり小さくなってしまうので、その場合何か拡大鏡の類を持参すると良いと思う。

 

開扉前の本堂内

 

毘沙門天

 

不動明王

 

開扉後の本堂(外から)

 

 

公式ホームページ