音楽に夢を見ていたがそれは精神を病んだ時の支えだったから。普通の人にとってはいい歳して無駄なイタい選択だったかもしれない。何か仕事の為の勉強をせよ、それが堅実。そう思った時期もあった。
三十路も後半、飛び入りで出たライブで他の演者さんに、「いや~実力もないクセにスランプですわ~」って言ったら「三十後半にはとんでもないスランプが来るもんだぞ」と言われた。
確かに、それは音楽に限らずいい感じの職場に居ない人は皆さん悩むモンらしい。「このままじゃいかん」って。それは人それぞれに理由は違うだろうけども俺は俺で俺の理屈でそのスランプは漏れなくやってきた。
その悩みは前回のブログに載せたように「意味のない事なんかない」と自分なりの正解を導き出して完結。支離滅裂なうえ青臭いかもしれないが俺の命はそうして回っている。未熟かもしれないが。
誰もが納得する正解でなくても良い。自分が生きる理由など公言して他者を納得させる必要はない。自分だけの正解、自分だけの理由。充分である。しかし金がない悩みは依然変わりがない。下手に金があって遊んでいたら根本の悩みは解決しなかったのかもしれない。ニヒリズムは危険である。
悩みも消えたならばさあ働け。そうする。しかし今は持病の薬が強すぎて昼も夜も眠気が辛い。主治医に相談して減らしてもらう次第である。
青春真っ只中、病気で落ちていった俺は、バンドで周りを見返してやろうとのめり込んだ音楽だったが、周りももう皆、結婚して子育てに忙しい。バンド?ロック?まだそんな事してんのか?ってモンだろうし、今さらそんな周りに認められたくもない。誰に見せたかったのか、目的が不純過ぎて解らなくなった。純粋にロックが好きだったワケではなかったのかもしれない。だが、ロックなんてそんなモンでそれ以上でもそれ以下でもないはずだ。モテたかったから、カッコ良くなりたかったから、人に認められたかった。そんなモン。俺がやる理由は、長いこと拘ってきたから今さら方向転換したくねえから。命を救ってくれたのも半分嘘で、もう半分は死生観について死ぬ程考えたから。死生観で失敗したら死んでたね。
音楽で何かを変える?変わらないよっなんてスカしてるやつが許せなかったが、心底悩んで解決して気づいたけど、音楽はそこまで万能じゃない。情熱こそ持てるだろうが命を救えるって全員がそうなるワケじゃない。本当に心からそう思える方がいるならば是非とも音楽業界で働いて欲しい。そういうスタッフさんだらけになった方がオモロイ業界になると思う。
感動や情熱、誰かに語れる程に上手く出来たストーリーはないが、恐らくは俺が昨今抱えていたスランプはどうやら抜け出せたであろうと思う。極端な衝撃はなかったが、何かが今までとは違う。そんな気がする。間違った事もやってきた。だがその償いも、自分が考え得る最上級の方法で償った。誰に何を言うつもりもないが、自分なりに筋は通したのだ。やり直そう。そうしよう。
暗闇に向かって語る。物語は延々に続く。人の世が終わっても、人の道を生きようとしている自分を永遠に誇ろう。
ロックンロール!ヨロシク!