暗闇の先に何を求める?
暗闇の先には、やっぱり暗闇が広がっているんですよね。それが分かっているから、私は安心して文章を書くのかもしれません。
否、
小説を書くんです。
仕事でいっぱい文章を書くようになってから、人間失格の主人公が酒を飲む金欲しさに漫画描いたみたいに、
ただ、ただ、
あぶく銭欲しさに自分の言葉をだだ売りするようになりました。
プライドがないのか?
プライドで腹なんか膨れねえよ。
はい、そうですね。
しかし、
売るための言葉
をこねくり回しているうちに大変むなしくなったのは事実です。私は、もっと、暗いものを探したかった。
昏い。光が差さないもの、それが私の本質だからだと思います。
じゃあ仕事しているときは自分を偽っているのか? きっとそうです。書きたくもない言葉に手垢を擦り付けているのだから、私は嫌な思いをしながら文章を作っているんです。
でも、そうしないと、ねえ。
で。今日久しぶりに思い出したんです。
小説なら。小説なら自分の好きなことを書いてもいいのだ。どんどん好きなように書いていいのだ。
世界も人も、自分の手で作り出せるのだ。だから私は自分の暗がりを文章に仮託することが出来たのだ。
それを思い出したんです。
だからこそ小説って楽しかったんだよな。
売れる小説を書くのが目的じゃない。素晴らしい言葉を選ぶのが私がやりたいことなのだ。
そんなだからいつまでたっても認められないけど、良かった、忘れていなかった。
今日は自分と向き合いなおす日です。自分の暗がりを探し、そしてそれは光源と呼んでいいものだ。