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文学ing

森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

夕方、友達と遊びたいという次男の付き添いで公園にいく。この地域の決まりで、小学校4年生以下の子どもは自分の家のある区域から一人で出てはいけないのです。

 

小学1〜3年生の彼や彼女が6人ほど集まって、一緒に何をするでもなく、かといってばらばらになるでもなく、鳴動する素粒子みたいにかち合って光る。そういうようにいきいきと遊んでいる。

 

おい、

罪過のほどを見に識れよ。

 

日本中で、これと遜色ない子どもが、年寄によって無惨に殺されているのが現実なのだ。昨日だって、車の中で蒸し殺された男の子をないがしろにするような判決がありました。

 

そういうことではないのだ。取り返しがつかないのだ。そういうことではないのだよ。

 

年寄が子どもを殺して平気でいる。開き直っている。

もう生まれないよ、日本人。若い人がいないもの。今5歳くらいの子どもまでだよ。もうとっくに終了のチャイムは鳴り止んでいるんだよ。

 

こんな国の。

こんな言語を、ネイティブがいなくなったら誰が理解するんだ。誰もいないだろう。もう200年もしたらベヒストゥン碑文と何が変わるっていうんだ。わけのわからない、変な国に昔あったものと言葉になってしまうだろう。

お前は良くてもおれはいやなんだよ。

 

日本人が死に絶えたらこの美しい言語と文学は死滅する。

 

ヒューマンロストでもNOLongerHumanでも知ったこっちゃない。そんなものは単なるそれっぽいモノじゃないか。

 

誰も理解していないなら、理解させなくては行けないのです。フィクションならそういうことが平気で好きなようにいくらでもできる。私の感性が青臭い限り、何万回でも繰り返せる。

 

と思いながら、落ち葉を撒き散らして遊んでいる子どもを見ていました。なんて贅沢な光景だろう。

あと、何年こんな景色があるだろうか。と。ね。