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文学ing

森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

私の亡父の従姉であるひとは、私の父と同じ墓に詣でなさる。そこに、彼女の母たる人も弔ってあるからだ。

この、ここに至るまでの流れが私はたいへんイヤなので、ふと、書いておこうと思いました。


クノジのよっちゃん、と呼ばれている、その父の従姉は、私の祖父の姉を母とされた。


因みに祖父は6人兄弟、クノジのよっちゃんの母君も含めて6人だったのだが、5人までが戦中に亡くなっている。

みんな病死だったと聞いている。祖父はハイティーンで徴兵されて、生き抜いてもどった。話が反れるけど私の命のごときは、すげえ綱を渡ってここにあるのだな、と。話が反れた、これは今はどーでもいー、のだ。


今ふと、気がついたことがあったので書くのです。

クノジのよっちゃんの母が亡くなったとき、魂を亡くした身で婚家から追い出されたそうです。

『こんなやつをうちの墓に入れるわけにいくか』

だ、そうだ。


恥ずかしい病気だった、のだそうだ。だから、クノジのよっちゃんの母は、生家である私の父の家のお墓に、今いらっしゃる。


恥ずかしい、と、ね。


おそらく、今のコロナウイルスのような強烈な流行病があったのでは、と思います。事実、地元では戦中と見られる白骨遺体が見つかることがたまにあって、埋葬された痕跡はあるけど、おそらく急いで埋める必要があったのだろう、と鑑識されている。病気を怖れて埋めたんだろうと。


まして現代をや。


歩んでないんだ、ここの奴らは。

と、いうなら、この国のこの時代に子どもを作らないというのはいっそ賢いのかもしれない。


歩んでやしねえ、なにも変わらねえ、80年の昔と、なんにも変わらないじゃないか。


もう無理だよ。


差別して、されて、けなしあって、砂になっちまうだけなんだ。