彼はウドの大木みたいな男に育ちました。
私は"ウドの大木"を悪い言葉だとは思わない。
家の裏庭に沢山生えてくるまで知りませんでした。
ほんとうに、うっとおしいほど貴く繁るのに冬がくるとからからに枯れてしまう。
だが太い根を残し次の春にはまた新芽を伸ばす。
それは滋養のある新芽です。
そう言う男に育ったなと思いました。
花は移ろうけれど根を残す物は必ず生き返る。生き返って知らぬ誰かに益をもたらす。
彼も私も一生花を着けないかもしれません。
だが、
ウドの根を誰が枯らせる。
腐っても腐っても生きた細胞からまたその草は伸びるのだ。