泣きそうになった話(多分書けません) | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

夢見る長男を空手教室の見学に連れて行きました。

 

渋りに渋っていましたけど、そこは親として毅然としたところも見せないといけないので。

 

長男は。

朝も書きました通り、

聡明で繊細で感受性に優れているところは申し分ないのですが、いかんせん、メンタル的に弱い所がある。

 

仕方が無いかもしれません。

初孫として生まれて、亡き父にそっくりな面影を宿して成長して、祖母とおばに溺愛されて育てられた男の子です。

今までの人生に甘さがあったのかもしれません。

 

そういうところを乗り越えたら、彼ももう一皮むけていい男になる、

そう思ったので実家の近くにある空手教室に連れて行ってみました。

 

そうしましたら。

そこの師範の先生が私を見るなり、

「どこかでお目にかかったことがありますね。」

と仰る。

 

そんな訳がない。初対面である。しかし、思い当たることがある。ここは私の実家のある場所だ、となると、可能性は一つ。

 

そう。

父の長年の同僚だった方だったのです。

 

私は亡父に見た目がそっくりなので、それで私の顔を見てすぐさま父の事が呼び起されたと仰いました。

 

 

泣きそうになった。

父が死んで12年になる。

そんなに経つのにまだ父の事を覚えていてくださる方がいらっしゃった。親しく声を掛けてくださる人がいらっしゃった。

 

そして、私はきっとどんどん父と同じ姿になって行くのだろう。

恐らく父が36の時と、同じ顔をしているのだろう。私はどこまで、亡父のたどったのと同じ道を行こうとしているのだろう。

 

哀しさのニュアンスがきっと伝わらないと思うのですが。私は感動して泣きそうになりました。

 

何と言ったらいいのでしょうか。

原典を携えながら

頭ではそこに書いてあることと遠く隔たって行くような感覚。

 

そして長男も私たちと同じ道をたどってしまうだろうか。そうならないためにも、彼には今より更に一枚分厚い男になってほしいと思うのです。

これは親からと言うより人生の連れとしての言葉です。

 

しかし2時間みっちり練習の見学をしていたらさすがにくたくたになりました。

 

これは、通うのは無理かな(笑)