雲霞。 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

書くな!!!

と封じれば封じるほど、私のなかで言葉が肥大していった。

書きたくなかった。
両手を叩き潰してももう書きたくないと思った。

私の体内から湧いて出るのは水ではなく蝗だ。

雲霞の様な言葉が押さえても私の封じを破って外に出ようとする。

蟻が死体に群がって噛んでほぐらかす様に、
そんなようにしても私の言葉は私の体から外に出ようとした。

私は、
自分の言葉を封じ込める方法を考えて、
考えて、

やめちまえ下手くそ!!!

こんな、
何書いたって浮きもしなけりゃ沈みもしない、
雲にも霞にもなりはしない

形を成さない、意味を獲ない、

無為というのだ。
やめちまえ下手くそ。

だから、私は両手を叩き潰しても書くのを止めたかった。

そんな気持ちでここ数日過ごしていました。

で、
結局殺しきれなくてまたこうして文字を綴っています。

何をどう書いたらいいのか、
中編の結果はもう見えている。

私は変化しなくては成らないのです。でも何をすれば良いのかが全く見えてこない。


だから書くのを止めたら
書くのをやめられるのかと思ったんです。

檻に入れれば干からびて死ぬのかと。

死にませんでした。

もう本当に死にたいかどうかも佳く分かりません。
だからといって猶生きたいのかも分からない。

ただ、
書きたくなかったです。

でも私の手は書くことを止めてはくれなかった。