文我苦。 | 文学ing

文学ing

森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

文学とは、

真っ暗闇の中で
目隠しをしたまま
有りもしない的へ向かって
矢を放ち続ける愚行。

だと思います。



有る筈の無い的、有るわけのない答え、
真っ暗闇の中、目隠しをしたままで、
出来る筈の無いことを、

「出来る。」

と自分に啖呵をでっち上げ、
笑われながら、馬鹿にされながら、嫌われながら、
どんなに手が痛んでも、

弦を引く手を止めることは出来ない。
そんな愚行。




私の或いは身近で、
或いは遠くで、

私の大切な人達が真っ暗闇の中に居る。

私たちは何故こうも喘ぎながらでしか生きられないのか。

私は、
私の大切な人がほとんど死の淵にある時に、
何故ありもしない的を、

何故其処に的が、
「答え」
が、有ると思ってしまうのか。
何故まだその答えにすがろうとしてしまうのか。



無い筈の答えを自力ででっち上げて、
誰に必要とされなくても、どんな人を不愉快にさせても、
どんなにか大切な人を追い込み続けても、

それでも辞めてはいけないと言う愚行。


それだから文学。
私がやろうとしていることは。そう言う事だ。
自覚せよ。