ノープランで書き始めた中編に、
徐々に人々が姿を現し出しました。
ノープラン、大まかなテーマだけは決めていたのですが、細部をどうしたらいいのか分からなかったので、
とりあえず書いてみよう
と思ったのです。
私はそもそもそういう書き方をするのです。去年書いたときは、話の流れを細かくチャートにして計画を立ててそれに沿って考えに考えて書きましたから、
自分のスタイルを無理やり曲げたのかもしれません。
でも今回取り組んでいる中編は、
自分のスタイルを重視しているということもありますが、
このお話の答えが、書き出す前の時点で私に無かったのです。
そもそも答えのないテーマに私はここ3年ばかり取り組んでいます。
だから答えがほしくて書いているという側面もあります。
私がどんなテーマに取り組んでいるのかは、
本になって出版されるときにつまびらかになると思いますのでここで書く必要はないと存じます。
私は答えを得ずしてこの中編を作り始めました。
そして書けば書くほど徐々に人々がその姿を現していきます。
まるで子供が成長していくのを見ているようです。
親が子育てにおいて子供に出来る事なんてちょっっっっっっっぴっとです。せいぜい肉体を形成していやるくらい。
あとは、
腹から外に出ていったら、自力で生きていくものなのです。そんな感じです。
私が紙の上に字を落としていったら、土に種をまいたように
自然に根がはびこって茎が伸びていきました。
はたしていずれな花が咲くものが、
いかなる実を為すものなのか。
私は毎日ご飯作りながらこの世界が育っていくのを見ている気分です。まだ三日目だけど。
結局どうやっても文章を作る楽しさからは逃げられない。
私はそういう書き手です。