風の屋根裏部屋 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

吹き籠められているこんな日に、

姿の無い子を案じながら眠らずにぐずる子をもて余している

此の世の天井がいきり立っている日に

私の神経がなんの問題だと言うのだ
(イマコノシュンカン、タンボノアゼデ、ジンセイノサイゴヲムカエルアナタヨ、)

子どもの頃屋根裏部屋に憧れた心をおもいだす

何かあったとき
其処に逃げ込んで私は最期の瞬間を待つのだ、

そんな死に方にあこがれた、
屋根裏部屋は、なんだかそんなことを私に考えさせる

吹き籠められているこんな日に

姿の無い子はどこで何をしているのやら、

眠らない子はお構いなしに泣き出した、

そしてこの風の中貴方は体を濡らして自分の仕事に勤しんでいる。

皆で屋根裏部屋に籠って、
ロウソク一本分の灯りを眺めながら、
吹く風の音を笑い飛ばして、
朝が来るのを信じていられる、
状況が可能ならば私はきっとそうするだろう。

私は老けた。

だから風が吹く日にも、
何かを恐れる心が失われた。

それはきっと過ぎた時間の中でとても肝心なモノだった。