私は雲のあちら側から何かの意地のように照っている月を見て、酒でもカイニイコウカ迷っている。
月を見ると言うほど月は見えない。しのしのとやる気の無い雨が降っている、本当に、傘をさす必用もないほどやるせない雨なのだ。
私は傘をを持たずに、
いっそ目的すら持たずに家を出る。雨は私を打ちもしない、やるせなく、ただ、けぶっている。
雲居の月は果たして其処に存在するだろうか、今時LEDrightを工夫すればこのくらいの悪戯は難なくやってのけられるだろう、それをしようとする熱意が有るのなら。
あの月は、誰とも知れない天才が目論みた秀麗な嫌がらせかもしれない。
其処に月はあるのだと
私に対する嫌がらせかもしれない、
私は目的を持たずに夜道を歩く。湖水の底の泥みたいな道だ。
月だってウソっぱちかもしれないのだ、私の存在を証明する方法なんて、この映えた体だけでは不十分にも酷すぎる。