延びていく夕方 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

子どもを見ていると
哀しくなる

何故生まれて来たのかと

見ていると見ていると
哀しくなる

何故もっと智恵が無かったのかと
省みれば良いことなんて何も無かったのに
鉄錆びの溶けた水を
他にすることがなくて、
只啜るように生きてきたのに

何故生んでしまったのか。

子どもを見ていると哀しくなる
何故生まれて来たのかと

またとない耀く肉体に無色の魂を隠し込んで
何故こんなぎとついた日常に
ふわりと生まれて来たのかと。

私は床に裸足で立ち尽くし
延長していく日々に震えている