小説「インザコンクリ」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

怖いのは何時でも そうなれる ことである。
私の心は基本的に荒廃していてその気になれば何時だって
最低な自分になれる。

荒廃とした心はコンクリだ。
足元の大地と空がコンクリで出来ているのは分かる。でもそれ以外は分からない。
それ以外ナンにもないのである。
足元と頭上のコンクリ以外に

もし何時までも歩き続けられるなら、ある日コンクリ出来た壁にたどり着けるのかもしれない。
そして出来ることならその壁を辿って行けば、また別の壁に突き当たる事が出来るのかもしれない。
そのくらいなにもない。
それ以外何もない。

考えてもみてくれ、
それがどんなに最低なことかを!

荒廃とした心は正にコンクリの中である。
私の心が荒廃とするとき世界はどうしようもなくコンクリになる。
もう手が付けられないくらいコンクリになる。

最低なことは
私が何時だって、進んで、コンクリに成れるということである。

荒廃としたコンクリは私を閉じ込めているのではない。

私が何時だって世界をコンクリにしてしまえるのである。
最低だ。
ああ本当に最悪だ。