小説「事実婚プランナー」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

事実婚
と言う便利な言葉があるのは十代から意識していた。
どこの国が忘れたけど西洋では入籍と言う状態でなくとも家計と日常を共有しているのなら
「夫婦」
と認められんだそう。
この状態にどうしても依存せざるを得ないのは、同性のカップルではないのかとずっと思っていた。
西洋ならともかくうちの国なら同性恋愛の方が
結婚
と言う状態になることは法的に出来ない。しかし事実婚なら可能ではないか。
かくして私は
“事実婚式プランナー”
と言う職業をぶちあげて、今割合上手くいってます。
うちの国では同性恋愛の人々はまだ肩身が狭い。
それゆえに同性愛のカップルが
結婚式(事実婚)
を挙げるとなれば、
ほんとうに、
本当に仲の良いひとしか呼ばないから素晴らしく好き放題にできる。

よって私は同性恋愛のカップルの
事実婚式を演出するのに、
ひゃくぱー
向こうの言い分に従っている。
だってそうするべきではないですか。
同性恋愛の人々は結婚式なんて挙げられないと言う認識が通常だ。
それだけに、
やりたい放題できるとなればあちらは費用を惜しむ準備がない。
そう、あんまりな言い方でも。
うちの国においてこれはたいへんおいしい商売なんである。
私は徹頭徹尾、顧客のことなど考えない。
これがあきないの基本でござい。