小説「やきめし」 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

昼飯どき。
炊飯器にご飯が半端に残っていた。
何にして食べようかなー

と思案して急に私は
やきめし
の事を思い出す。
炒飯じゃなくて、やきめし。
小学生のときはあれを
炒飯
と認識していたけど、今は大人なので違いはよく分かってる。
昔は残り物のハムや野菜を刻んで炒めたとこに、冷飯をぶちこんで醤油味にしたものを
炒飯とかピラフと呼んだ。
ちなみに正式なピラフは生米と具材をスープで炊き込んだ、ヨーロッパ炊き込みご飯みたいなものである。
あちらの方にとってお米は、野菜だから。
汁物の感覚であったろうと思う。
しかし私が子供の頃は余った飯を適当に炒めたものを、
どさくさに紛れてピラフと呼んだりしたのである。

わたしは、
ウインナーと玉ねぎとニンジンを細かく刻み、バターで炒めて冷飯入れて、
最後に醤油をじゅー
とした。
仕上がりは、なんかべっちゃりしている。
ほんとうにおいしいものとはこんなんであるべきだ。
親戚にかねもちが居るんだが、そいつんちの娘は炒めた米を食べないんだと。
お金持ちになんかなりたくもないね。