犬神もっこす | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

西餅著 「犬神もっこす」


これも読書というか漫画なんですが。

夫の本棚にあったのでなんとなく読んでみたら

ものすごくつぼに嵌って

夕べひいひい言っておりました。


あまりにも独特なパーソナリティをもつが故に

高校までコドクな生活を強いられていた主人公

犬神が

大学入学を期に演劇研究会に入り

フォースの暗黒面に目覚めていく

↑ちがう!


まあ犬神くん、かなり独特なキャラクターです。

でもなんだかんだで周囲の人間を惹きこむ力を持っている。

身内に一人いたら大変だけど

人間として付き合ったら面白そうだな、と思います。


そして犬神の相方とも読める夏目さんの存在が半端ない。

作中で

バカミーツバカ!

と表現されているように

この二人が組んだら舞台には惨劇しか起こらないのだ。


研究発表の演出を買ってでた夏目さんに対して

不安な研究員が「お前大丈夫か」と声をかけたら、

「期待されてるから!」

「だれに?」

「私に!」

というやり取りがいいですね。

↑ぜんぜんよくない。


好き嫌いが分かれる一作かもしれませんが

もりもとけおすすめとして載せておきます。