「流しのしたの骨」江国香織 | 文学ing

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森本湧水(モリモトイズミ)の小説ブログです。

オヤジが悪い。

↑作中、長女のそよちゃんの離婚に関する見解です。


自分が結婚してみると、宮坂家のオヤジのワルさは結構如実に分かるようになるものです。


作中でそよちゃんの離婚の原因は明らかにされていないんだけど、今回読んでみてオヤジを筆頭にした実家の家族のせいだろうなという感想を持ちました。


宮坂家の両親は、

花見だ月見だ誕生日だってんでよそちゃんを呼びつけといてから、

「よそはもう法的に津下の家の人間だ」

とかってほざいてるくせに

夫君である津下氏のことはガン無視なんである


オヤジは明言こそされていないものの

明らかに津下氏を嫌悪していて口も利こうとしない。

津下氏にしたらかなり面白くないだろう。


よそちゃんは離婚についてただ一言

「私たちは本当に半分殺しあったのよ」(作中)

と言っていますがこれは

妻を自分の物としたい夫が「宮坂よそ」を殺そうとして起こった悲惨な夫婦の諍いだったのではないでしょうか。

よそちゃんにしてみても実家か夫か選べと迫られて

実家を選んだのだということでしょう。


いやだね、こんな離婚。


おれは息子にこんな思いをさせたくないと思う。

20年後、成長した息子が濱田ブリトニーみたいないかれぽんちを連れてきて

「結婚するんだ」

って言い出したら、

森本は一切の親権を放棄して徳島に行って

子どものころからの夢だった

無縁仏

になるんです。人生設計。