お天気は徐々に雲が多くなってきている週末です![]()
お出かけする機会と場所を考えなければいけない今の状況をどう過ごしましょうか![]()
今こそ良書を読む機会です![]()
と提案している記事を目にしました![]()
(今日の記事は長いです)
『 先に亡くなる親といい関係を築くためのアドラー心理学 』
岸見 一郎 著 文響社
2019年10月 第1刷発行
著者の専門は、アドラー心理学で、
共著で『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』を世に広めた方です。
アドラー心理学を基にカウンセラーもしています。
アドラーは、この本の題名のように、
介護に関して言葉を残しているわけではありませんが、
著者自身が経験した親の介護を通して、
自分自身の中にある課題と意識の方向付けを指南しています。
著者の母は、若くして脳梗塞で亡くなりましたが、
著者自身が介護をしたと言えるほどの期間はありませんでした。
父は、長く一人暮らしをしていましたが、
アルツハイマー型の認知症の診断を受け、最初は在宅介護、
後に介護老人保健施設(老健)に移ります。
父は84歳で亡くなるのですが、
この本を書いている時の父は82歳ですが、
思いの外辛くて、筆は進まなかったとあとがきに述懐しています。
若く亡くなった母の看病の時と違って、
認知症のことも介護のことも何も知らないままに父の介護をすることになり、
果たしてこれでいいのだろうかと迷ってばかりいたこと
親が老いるという現実をどう受け止めたらいいのか
を考え続けていたからだと理由を説明しています。
自宅で仕事をしていたので介護ができましたが、
介護は、著者が心筋梗塞で倒れ療養し、
2年後のそろそろ仕事を増やせたらと考えていた頃に始まりました。
アドラー心理学の第一人者ともいえる著者の悩みと気づきは、
既に高齢社会に突入した今、
他の人にも気づきをもたらすかもしれませんね。
認知症の父から、作者がはっきり教えられたことは、
人間の価値は生きていることにある
今ここを生きる
認知症の、今しがたのこともたちまち忘れるということについて、
過去を思って後悔せず、
未来を思って不安にならず、
今日という日を今日というために生きるという意味で
理想の生き方を体現していたともとらえています。
介護する側の心得としては、
当時を振り返ると、最善ではなく、判断を誤ったこともあるでしょうが、
その時できうる限りの最善を目指すことだと今は考えています。
最善の介護でなくても、
ちょうど完全な子育てができなくても子どもがたくましく育っていくように、
親は「自分の生を力強く」生きていけるのだと。
アドラー心理学において、
人の悩みはすべてが対人関係の問題だといっても過言ではありません。
人は一人でこの世界に生きているわけではありませんから、
人との関わりを回避しようとすることでは問題は解決しません。
世界や他者についての見方と、
自分について自分で課題を解決できると見ているかどうか
は結びついています。
どの人にも、生きていくにあたってどうしても避けることができず、
解決することが必要な人生の課題があります。
それは、
仕事の課題
交友の課題
愛の課題(家族とのつきあい、結婚)
ですが、
この対人関係の内容の課題を解決する能力が
自分にはないと考える人があります。
まわりの人を怖いと思っている人は、
過去の記憶からそのような考えを裏付ける出来事しか思い出しません。
けれど、その先にあった人から助けてもらった記憶を思い出した時、
過去が変わります。
このように世界や他者の見方に加えて、
自分自身についても様々な見方をしています。
この世界を危険なところで、他者を仲間ではなく敵と思っている人は、
人と関わろうとしないためにそう思っているのです。
そして周りの人を敵と思っている限りは、
誰かの役に立とうとは思わないでしょう。
他の道具であれば、気に入らなければ買い替えることができても、
私という道具は買い替えることはできません。
ですから、何とかして今の自分をそのまま受け入れたいのですが、
自分のことを手放しで好きと言える人は多くはありません。
年を経て介護が必要になった親自身が、
若い時と違って身体が思うように動かず、
記憶力をはじめいろいろな能力が衰えたその時もなお
他者に役立っていると感じられるように援助することができればいいですね![]()
アドラーに学ぶ本当の親子関係とは、
親から受けたものを返そうと思わない
親は生きているだけで家族に貢献している
子どもが親を幸福にすることはできない
出発地点を変えることで、
見えてくるものが変わり介護の辛さが少しでも軽減できればと思います![]()
自分自身へも、
生きているだけで自分は誰かに貢献している
そう思うことができたなら・・・![]()
本日も読んでいただきありがとうございます![]()
![]() |
先に亡くなる親といい関係を築くためのアドラー心理学
1,518円
Amazon |
