昨日はお稽古でした。
恥ずかしながら、今年はまだ二度しか着物を着ていません。
二度ともこのお着物 (^^;)
お正月は黒地に金銀赤の椿の帯を合わせ、昨日はこちらの帯を合わせました。
帯締めは 去年の世田谷ボロ市で購入した楽しい一本です。
お稽古後、私の勤めるグループホームへ遊びに行きました。
今迄も何度か着物でホームに行きましたが、殆どの方が喜んで下さいます。
昨日も沢山の方に喜んで頂けました。
「綺麗だねぇ」
「和服は良いねぇ」
「本当に可愛いよ」
「やっぱり日本人は和服が似合うね」
こんなに褒めて頂くことなんて普段の生活ではありませんので、嬉しいものです。
一緒におやつを食べて、歌を歌って、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
「帯が苦しくない?」
「お母さんに着せてもらったの?」
「自分で着たの!凄い!」
「着付け教室に通ったの?」
「虫干しはいつするんだっけ?」
「これは小紋だね」
着物を見ることによって、脳が活性化されるようで、次々と質問が出ます。
もちろん、同じ質問を何十回も繰り返します。
「子供の頃はお正月とお祭りの時は必ず着物を着たもんだよ」
「あたしの着物は箪笥の肥やしになっちゃった」
「着物は着られるだろうけど、帯がねぇ、背中に上げられないよ」
「モダンだねぇ。昔はこんな柄は無かったよ」
「私も随分着ましたよ。紬が好きでした」
「七五三でも着ましたよ」
「戦時中はこんな綺麗な着物は着られなかったよ」
着物の思い出や感想も聞かせて下さいました。
日本人にとって、特にご高齢者にとって、
着物というものはとても身近なものであったり、とても思い出深いものであったり、
幸せな記憶を蘇らせる魔法の衣服のように思えます。
戦時中の辛い記憶や、訳あって着物を手放した辛い記憶も有るようなので、
私のしていることが全ての方にプラスとは言えませんが、
これからも着物を通じて微笑みあえたらなぁと思います。