トイレ介助 | 着物と私

着物と私

家族が大好き、我が家が大好き。優しく穏やかで静かに暮らしたい。

私は 認知症 の方が暮らす グループホーム で介護のお仕事をさせて頂いております

お仕事の中には トイレ介助 もあります

先日、トイレの中で利用者さんが こんな一言を言いました

私は 一瞬答えに戸惑ってしまいました

(利用者さんは便座に腰をかけています)

『お便所行きたい』

想定外の一言に 私は 少し間をおいてから 『ここはお便所ですよ』 と答えました

利用者さんは『あら、そうなの?』と言い、暫くすると排尿されました

無事に排尿出来てとても良かったです

認知症の高齢者の方にとって、トイレで排泄をすることが非常に困難な方がいらっしゃいます

トイレの場所が分からない

尿意、便意を感じづらい

トイレまで間に合わない

ズボンや下着の脱ぎ方が分からない

便座にきちんと座れない

何度もトイレに行き続ける

トイレットペーパーを便器に捨てられない
(床に散乱していたり、ポケットに入れたり)

部屋の床に排尿する

症状は様々です

こういった症状を理解し、出来る限りトイレでの排尿、排便を気持ち良く済ませられるように さりげなく寄り添って行くのが私たち介護職の仕事です

とても難しいですが、利用者さんが未来の自分や両親だと想像しながらお手伝いをさせて頂いております