遺影の中の笑顔 | 着物と私

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家族が大好き、我が家が大好き。優しく穏やかで静かに暮らしたい。

こんばんは こゆき です
 
成人の日、振り袖の着付けを終え 帰宅し リクライニングチェアでうたた寝をしていると
 
携帯電話が鳴りました
 
職場の上司からのコールでした
 
昨年11月から病気療養していた同僚が成人の日の未明に亡くなったとの知らせでした
 
末期ガンの為、手術をすることなく旅立たれたそうです
 
職場の先輩で 年齢も私より二周り上の65歳 人生の大先輩でした
 
元気で 明るくて 歌が上手で 笑顔の素敵な方でした
 
盛り上げ上手な方で 彼女がいる日は グループホームの入居者さんの笑顔が多かった
 
だから 彼女と一緒の勤務は楽しかった
 
そして 彼女は私のことを良く褒めてくれました
 
彼女は 私だけではなく 他の同僚も良く褒めてくれていたと思います
 
褒めるところは褒めて 注意するところは上手に注意してくれました
 
 
 
今夜(昨日) お通夜でした
 
今までの感謝の気持ちを伝えたくて斎場に向かいました
 
祭壇に飾られた彼女の遺影は 藍色の浴衣姿で真夏の太陽のように 明るい笑顔で迎えてくれました
 
それは 7月の暑い日の夏祭りで撮った記念写真だったのです
 
あの日 私は 入居者と職員全員の着付けをさせて頂きました
 
あの日も 彼女は私に 上手に着付けてくれたから 全然苦しくないし 着崩れもしないよ と褒めてくれて
 
嬉しかったのを思い出します
 
私が着付けさせて頂いた浴衣姿で微笑む彼女を見て 悲しくて仕方ないのに
 
でも とても嬉しかった
 
不謹慎かもしれませんが 私が心を込めて着付けた浴衣姿の彼女を見て
 
あの日の些細な会話が蘇り 彼女の人生にこのような形で関われたと
 
本当に着付けを学んできて良かった と 心底思いました
 
 
 
これまで 色々なことを教えて下さり
 
優しくして下さり
 
仲良くして下さり
 
言いたい事を言って下さいました
 
時には 家族自慢をし合ったり
 
仕事の愚痴を言い合ったり
 
上司の悪口を言い合ったり
 
そんな風にしながら 一緒になって 辛い仕事を 楽しくやり過ごしてこられたのは
 
彼女の存在があったからこそ
 
 
 
 
本当にありがとうございました
 
私も いずれは旅立ちますので その時には また 色んなこと 教えて下さいね
 
又 一緒に 歌を歌いましょうね
 
 
 
 
その日が来るまで こちらで 頑張りますので どうか見守って下さいね