【脳に悪い7つの習慣】林 成之著/幻冬舎新書より




ゴールを意識すると、脳の血流が落ちるという話をしましたが、実はほかにも脳の血流を落としてしまうケースがあります。

それは「もうダメだ」「無理だ」などと考えることです。

みなさんは、仕事の途中などで「これをやり遂げるのは難しいな」「無理かもしれない」と思ってしまうことはありませんか?

こうした考えも、実は脳の「自己保存」のクセによる「自分を守ろう」という反応が過剰になった結果として生まれるもの。

そして、いったん「無理かもしれない」と考えると、それが脳にとっての"否定語"として作用し、脳の思考力や記憶力をダウンさせてしまいます。

「どうなんだろう?」と不安に思えば、情報はA10神経群へと戻って「理解・判断」をやり直そうとしますから、思考が深まることのないまま、頭の中でぐるぐると同じ回路を回り続けることになってしまうのです。


困難な課題に取り組むときには、こうした課題にとらわれがちですが、脳のパフォーマンスを取り戻す方法はあります。

それは、「なぜ難しいのか」を考え、対策を立てることに意識を集中することです。


ビジネスの現場などで、さまざまな理由をあげて平気で「無理」だと口にする人がいますが、無理ということは思考停止を意味します。どんなことでも、できない理由をあげるのは簡単です。「できない」と言っているのは、脳が「自己保存」のクセにしたがって、できないことを正当化したがっている状態です。

そこから一歩踏み出さなければ、問題はいつまでたっても解決できません。


私自身、救命救急の現場にいたころ、誰もが「もう助かりません」という患者さんを何度も診てきました

。しかし「助からない」と言ってしまえば、そこですべては終わりです。

患者さんの命がかかっているときに思考停止しているヒマはありません。

私は、どんな追い詰められた場面でも、スタッフ一人ひとりに「いま、何をすべきか」を口に出して言わしていました。

最後の最後まで絶対に助けるのだという想いを持ち、「そのためにいま、具体的に何をすべきか」を考え続けてきたのです。

難しい」というヒマがあったら、その理由を一つひとつ解きほぐして、解決策を考えだすことが道を開く--私は、医療の現場で何度もそうした体験を重ねてきました。



※改めて思うこと

「できない理由」を探すより、「どうしたらできるか?」を考えて行きたい。

「やらない理由」を考えるより、「どうしたらやれるか?を自分に問いかけてみたい。



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放棄・・・は究極の選択なのか?




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