【人に尋ねると得をする】

【成功の法則 松下幸之助はなぜ成功したのか】江口克彦著/PHP1996年より


ものを尋ねるほうが慕われるというのは、知っておきたい真実である。

人間の心の動きには、千変万化の複雑さの中にも、おおむね誰にも共通する、一般的な原則がある。

誰でもほめられればうれしい。

また、誰もが他人から認められたいと願っているし、自分の能力を発揮することに喜びを感じるものである。

松下は、たくさんの人にものを尋ねることを「衆知を集める」という言葉で表現していた。


「衆知を集めるということをしない人は、絶対にあかんね。小僧さんの言うことでも耳を傾ける社長もいるけど、小僧さんだから耳を傾けない人もいる。けど、耳を傾けない社長はあかん。なんぼ会社が発展しておっても、きっとつぶれる会社やね。

衆知を集めないというのは、言ってみれば、自分の財産は自分が持っている財産だけとしか思っている人と同じやね。少しひらけた人なら良寛さんみたいなもので、全世界は自分のものだと思っている。しかし全部自分で持っているのはめんどうだから預けておこう、というようなもんやな。人間一人の知恵には限度があるんやから、その限度ある知恵だけでは、うまくいかんわけや」


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松下幸之助氏はよく人にものを尋ねたという。

威張って知識を見せつけるよりも、心を開いて尋ねるほうが、実はずっと敬意を表わされることを知悉していたからだ。

自分が聞きたいという姿勢を見せれば、人々はどんどん情報を持ってきてくれるのだと。


「わからないから教えてほしい」と素直に尋ねるほうが尋常の機微をより心得ていると言えるだろう。


「素直な心」を持つことが人生を歩みゆく上で、最も大切なことではないかと感じた次第である。



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