【汗の中から知恵を出せ】
【成功の法則 松下幸之助はなぜ成功したのか】江口克彦著/PHP1996年より
能力は60点でもいい。
しかし誰にも負けない熱意がなければならない。
そして、努力することである。
昨今の一部の風潮にまどわされてはいけない。
濡れ手に粟というようなボロ儲け、宝くじ的確立に己の人生をかけてはいけない。
こつこつ努力を積み重ねていくことが基本であり、大事なことである。
汗を流す。
迷うことなく、それを先行させることである。
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汗を流し、涙を流し、努力に努力を重ねるうちに、ほんものの知恵が湧いてくる。
身についてくる。
努力をし、汗のなかから生まれた知恵はほんものである。
ほんものの知恵だから、人を説得することができる。
動かすことができる。
感動させることができる。
だから迷わずに、とにかく努力をすることである。
「きみ、奥義を極めた先生から三年間水泳に関する講義を受けたとしても、すぐに泳げることはできないやろ。やはり泳ぐには、水につかって、水を飲んで苦しむという過程を経ることが必要やな。そのあとにようやく講義が役に立ってくる。そういうもんやで」