紙とアナログ -2ページ目

虹の戦士 【William Willoya/Vinson Brown,】

もともとはネイティブアメリカンに伝わる口頭伝承の物語だそうです。

書店でジャケ買いした(って本でも使うのだろうか)1冊ですが大当たり。


都会で暮らすネイティブアメリカンの少年が、伝統的な生活を守り続ける祖母にこの世の様々な疑問を投げかける。

燃えるような瞳を持つ祖母が彼に語った言葉は・・・。


人が生きていく為に本当に必要な物。カタチある物だけを追い求める事の空しさ。

そんな事を教えてくれるお話です。

レヴォリューション No.3 【金城 一紀】

金城さんの「ゾンビーズシリーズ」第一弾です。

おちこぼれ男子校のメンバー、ゾンビーズが関係者以外立ち入り禁止のお嬢様女子高の学園祭へ、あの手この手を使って潜り込もうとチャレンジする。高校最後の学園祭、乱入は果たして成功するのか?


「しょーもねーなぁ」という事に全力を尽くしてますが、そこがいい。青春時代ってそんなもんじゃないでしょうか。みんなで真剣にしょーもない事に取り組むのがすごく楽しかったり。自分の青春時代を思い出して胸の奥が暖かくなりました。


フライダディフライの後にこちらを読んだんですが、私の中の朴瞬臣のイメージが変わりました。彼の人となりが分かる描写が多い。あっちでは「孤高の人」っていうイメージが強かったけど、こっちでは体育の授業でふざけて遊んでるのがバレて教師に殴られたり、自分の喧嘩っ早さに落ち込んだり、人間味が伝わってきました。やばい。これはもう恋かも知れない位に好きだ。


青春時代って、永遠に続くわけじゃない。それを皆分かってるからいつか来る終わりを思い、ふと切なくなったりする。そんなせつなさと、背中合わせの楽しさと。

若い頃特有の心の機微がじわじわ伝わってくる名作でした。ゾンビーズシリーズで一番好きな小説です。


富豪刑事 【筒井康隆】

深キョンがやってたドラマの原作だそうですが、ドラマは見てません。ただCMが衝撃的だったので見たいとは思ってたんですね。深キョンが悲しそうな顔で「たった100億円の為に命を奪うなんて・・・(うる覚え)」的な事を呟くCMだったんですが。どんだけ富豪だよ!と思わずつっこみました。


で、ドラマは結局見ずじまいだったんですが興味があったので原作を読んでみました。主人公大助が湯水のようにお金を使って事件を解決するんですが使い方が半端じゃない&嫌味じゃない。悪気無くぽんぽん使う所が浮世離れしていて面白い。

例えるなら仕事で使う備品を自腹で買ったけど、たった数百円だから別に清算しなくてもいいや・・・というOLのノリですかね。それが億単位だというだけ。


「父親が富豪なだけで、僕が富豪な訳ではありません」という大助氏。浮世離れしたちょっと気のいい大富豪の平刑事。確かに女だったら深キョンがぴったりくる気がします(見てないけど)。

筒井作品は独特だと聞いてましたが、確かにちょっとクセがありますねかお

でもスカッと読める娯楽作品でした。満足。