嵐の松本潤が主演を務めた、大河ドラマ『どうする家康』(2023年)が、静岡県浜松市とともに「第14回ロケーションジャパン大賞」(主催:ロケーションジャパン編集部)グランプリを受賞した。
キャストが「家康公騎馬武者行列」で登場した「浜松まつり」には約260万人が訪れ、大河ドラマ館には約64万人が来館するなど、イベントやキャンペーンなどの取り組みを発信し続けたほか、キャストを招くなどロケ地から盛り上げたことが、評価された
15日に都内で開催された授賞式では、制作統括の磯智明氏が登壇し「この賞は作品に向き合うだけでは取れなくて、地域の人たちと頑張ってようやく手にする価値のある賞だと思っております」と感謝した
続けて「このドラマも浜松でロケしたのはほんの少しですが、大河ドラマというのは、地元の熱量を大切にしないと行けないと思っております」とした上で「出演者さんには時間があるときには訪ねて行って地元の熱量を感じてほしいと伝えていました。主演の松本潤さんも非常に快く受け入れていただき、『浜松まつり』に発展しました」と説明。「キャストの皆さん『行って良かった』『見ている人の熱量を感じて良かった』と話しておりました」と明かした
そして、リアルタイム視聴の減少に触れ「自分たちがやっていることが、視聴者に届いているのか不安があるんですが、浜松に行くと実感がわきました。ネット視聴が増えていく中で、地域や舞台地、ロケ地は重要。僕らと視聴者を結ぶのがロケ地になるんだと思います」と力を込めた
また、浜松市長の中野祐介氏は「1年を通して『どうする家康』に沸いた年でした」と万感の表情。「出演者の皆さんにも来ていただき、全国から大河ドラマファンの皆さんに来ていただいたところです」とうれしげに振り返った
「ロケーションジャパン大賞」は、この1年に公開・放送された映画・ドラマ・アニメの中から、最も地域を沸かせ、人を動かした「作品×地域」を選定して表彰する。今回は、2022年11月1日から23年10月31日までに公開・放送された作品が対象となった
「第14回ロケーションジャパン大賞」受賞作品
グランプリ:大河ドラマ『どうする家康』×静岡県浜松市
準グランプリ:TBSドラマ『VIVANT』×島根県
部門賞
支持率部門:Netflixシリーズ『First Love 初恋』×北海道札幌市
撮影サポート部門:映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』×岐阜県飛騨市
行楽度部門:映画『春に散る』×大分県大分市
地域の変化部門:連続テレビ小説『舞いあがれ!』×長崎県五島市
特別奨励賞:連続テレビ小説『あまちゃん』×岩手県久慈市