備忘録:映画鑑賞『キリエのうた』10/14鑑賞 | きょうも晴れ

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少し前ですが、映画『キリエのうた』を見てきました。


監督が仙台出身の岩井俊二で、震災のその後のみたいな事(たいした情報無し)を描いているらしいと知り、映画館へ向かいました。


私は、エンターテイメントの手法で震災を取り上げる事も、亡くなった人たちへの供養のひとつだと思ってます。


震災のショックで会話ができなくなり歌声だけが残った主人公の再生と旅立ちがを描いてます。


主人公役のアイナジエンドの演技がいいですね。

震災で様々な葛藤や不安を抱えているという難しい役を上手く演じているし、カギとなる歌声が記憶の中の『スワロウテイル』のCHARAと重なるけど映画の内容とマッチしていて良かった。

✳︎あくまでも私の記憶の中との照合です。


この辺の岩井俊二の演出も冴えています。


驚いたのは広瀬すずが脇役で出ていていい芝居をしていた事。

広瀬すずを初めて見たのは『海街ダイアリー』。凄い新人が出てきたと驚きました。それに可愛いし透明感のある自然な演技でファンになりましたね。ただ『ちはやふる』あたりから何を演じても広瀬すずになってしまい伸び悩んでいるのかなぁと思ってました。ところが今回は主役では無く脇役でかなりクセのある役で出演していました。若い時は清純だったんだろけど、人生を重ねるうちに汚れてしまったんだろうなと思わせる役。でも時折り昔の純な姿が垣間見れるというなかなか難しい役を見事に演じ切っていたし、主役のアイナジエンドとの対比がいいコントラストになっていました。


音楽のシーンも良いし、岩井俊二の映画には音楽が欠かせないですね。


時間があればもう一度見に行きたい映画ですね。