昨日の日銀政策決定会合の内容:
利アゲはナシ、
国債買い入れ削減…
と、リーク済みそのままでした。
ので、その内容を
昨日のブログに載せようと思いましたが、
実は、混乱が起きたので、
もう少し情報を集めてから、
ということで今日、改めて。
混乱その1:
通常、国債買い入れに関する発表では、
その規模も同時に発表されることが多いですが、
何と、昨日は、
「買い入れ削減を“決めた”」
のみでした。
つまり、規模については、
来月に先延ばしに。
そのため、失望から
ドル円は円安に振れて、
マスメディアもいっせいに、
夕刻のニュースに合わせて報道。
合わせて、金融株も、
なんだかなぁ~という感じに。
ところが、
総裁会見で、
規模が、“相応の規模”になる、と伝わると、
一転、ドル円も元の水準に戻りました。
これに夕刻のニュースは混乱。
まるで事実誤認のような状態に…
にしても、植田さん、
なかなかの策士です。
混乱その2:
では、大きな規模、とはどのくらいか?
については、現状の買い入れ状況等を精査してから、
ということ。
事前には、
現在月額6兆円規模の買い入れが、
5兆円程度になる…
という予想でした。
市場も、そこから為替、株の
動きを想定していましたが、
どうやら、
金額を示さないで、
状況に応じて、金額を調整するのでは?
という話になってきました。
こうなると、単純に、
金融引き締め→さあ大変→
金利敏感セクターはウリ、
とはならない、ということに。
…
一方で、当面
無担保コール(翌日までの借り入れ金利)で、
金融市場調整をすることになりますが、
マイナス金利廃止を受けて、
3月(月末)には、マイナスから
いきなり0.074に上昇。
徐々に上げそうで、
また、直近のエコノミスト予想では、
来年末には、バブル後では、最高水準になるのでは?
という話が出ています。
個人的には、
…というかこのブログ、すべて個人的見解ですが(笑)
今月のボーナス状況を見てから、
来月に考える、ということなのでは、
という気もします。
…それにしても、
一部メディアが、
“日銀は円安にどう対応する!”
みたいな、報道をしていて困るなあ~と思いました。
以前も触れましたが、
日銀には、為替対応の権限はナシ。
事情を知る日経解説委員は、
“漢方薬”、という言葉を使っていました。
なるほど、です。
…ところで、というか、
記者会見を見ていた方が、
のらりくらりの総裁の調子にイライラした、
という話を聞きました。
おそらく一部マスコミも翻弄されたと思います。
しかし、それこそが総裁の狙いでしょう。
兎に角、言質を取られないよう注意を払っておられる。
数字など出したら、
その瞬間にアルゴにインプットされますからね。
同じく学者出身のバーナンキFRB議長(06-14)は、
市場対話に失敗して、
株や為替の乱高下を起こしたこともあります。
当時、日本では1200円近い下落があったとか…
今なら2000円近い下落でしょうか。
そうなるとまさに市場大パニックですよね…
以上、
トウシロウのブンブク解説でした(笑)…