二話 文左衛門、またね！

文は、鹿島アントラーズのサポータです。
他の家族と共に、モニュメントに「○○文左衛門」のプレートが
あるんだよ　と妹が言っていましたが、まだ見ていません。

１０歳を過ぎた頃から、たまに実家に帰った時、
遊ばないといつまでも鳴くようになりました。
父親との毎日の散歩もままならなくなり、
散歩途中で歩けなくなるのですが、
いつものようにリードを咥え父と散歩に出かけて行ったとのことです。
老齢化は、速い速度で文を蝕んでいきました。

「俺は、文の飼主で、
　お前は、オーナーだから、文の医療費などを
　送ってこいよ」と
　言っていた親父が亡くなってから、間もなく、
文左衛門も、あの耳をたなびかせることもなく、
去って行きました。



文左衛門君、ありがとう
また、会おう！

本当に酷い状態になってしまった文を
最後まで粘り強く看護した妹にこの場を借りて、
感謝します。

そして、ずっと後に
彼が保護犬の「りん」を導いて来ることになります。