文鳥と暮らすダメ大学生――成長日記のようなもの。時々お酒。
哲学なんぞを専攻し、大学院受験を控え目下猛勉強中のはずの僕。しかし実際は諸々の事情により、一人暮らしのアパートで毎晩飲んだくれるだけの荒みきった日々を過ごしている。退廃した毎日の原因は孤独な生活にあると見、人生の充実の為に僕が迎えたパートナーは、まだ目も開け切らない一匹の白文鳥のヒナ鳥だった。
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滞食を起こしている可能性

僕の手際が若干マシになった。

最初は餌をやるときに縮こまって固まりっぱなしだったヒナも、今日はきょろきょろとあたりを見渡す余裕がでてきた。

しかしショップの話を信じれば生後3週に達しているはずだが、それにしては発育が遅いようにも思える。

いくつかのブログでヒナの成長記録を見てみたけれど、25日を過ぎる頃のヒナはもっと動き回るし体格も立派だ。

日数が間違っていただけならよいが。


もう一つ気になるのは、今日の4回目の挿し餌のときのこと。

やるにはまだ毎回のペースより30分ほど早いかなと思ったけれど、前後30分程度の誤差は今までもあったこ

と。

それにしてはそのう(餌をためこむところ)がふくらんだままなのだ。

それに挿し餌したものを一度吐き出した。

巣にフンはしてあったし、4回目の挿し餌の最中にもフンをした。

そのフンの状態も良好に見える。

念のため、やらないよりマシと思いそのうや胸周りをマッサージしてフゴ巣に戻した。

杞憂ならよいが。



強制給餌は少しなれたけれど


まだ餌を自分から催促してこない。

問題があるとすれば、


1、体調を崩している

2、保温が足りない

3、餌が固い、適温より冷たい

4、俺が嫌われている


4に関しては昨日よりマシになったっぽい。ぴりぴりしてないし。3に関しては今日の3回目くらいの挿し餌の時に気が付いて工夫してみたけれど、その後も反応は変わらず。2に関してはあまりあれやこれややりすぎないほうがいいというのが一般的な見解で、店のおばちゃんも「なんもしなくていい。フゴにタオルでもかけてりゃ十分」と言っていた。そのとおりにしていたけれど、ネットではみんな工夫を凝らしてなんらかの保温器具を使っているみたいだったから、今までのフゴにバスタオルを巻いたものの下にカイロを半分だけ差し込んでみた。フゴの底面に対して半分だけなら、多少過剰保温になってしまってもカイロの触れていない部分に避難できる。最後に1に関しては、そのうの様子やフンの様子喉元やおしりの辺りを観察しても異常は見受けられないから、見てわかる病気ではないと思う。でもへたくそな給餌の連続で疲れさせてしまっているのは確実だ。

頼む。強く生きてくれ。

8時半起床。

文鳥の餌を作る。

フゴ巣を開いてみるとヒナ様健在。

まだ怯えている。

餌を近づけるも頑なに拒否。

腹の下に手を差し込むと手のひらに入ってきた。

足の掴みが昨夜より強くなっている。

しかしまだ怖いのだろう。

手の先から逃れるように首を伸ばし、2,3度羽を羽ばたかせた。

5分ほどくちばしをつついたりして食事を促したがラチが明かず。


強制給餌。

あぐらをかいた腿の上にバスタオルを広げ、窪みにヒナを設置。

ヒナは逃げるときは後ずさるが、隅っこに達すると観念して固まる習性がある。

野生では危険を感じたときは巣の奥でじっとしているのが最良だからだろう。

壊れそうなヒナの口元を指でそっとつまむ。

もそもそと触っていると口を開くから、閉じないうちに挿し餌機をまっすぐに差し込んで、餌を押し込める。

「生きろよ」だなんて無責任なことを、しかし願いを込めて言葉をかけながら。


強制給餌なんてしたからますます僕を嫌いになったろう。

でもそれをしないとこいつは一日で死んでしまうのだ。

嫌われ疎まれるのは、いつものことだ。

慣れてる。