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文系の伊藤さんと電気の話

電気製品は電子部品のかたまり!
電子部品を組み合わせれば、自分でも電気製品が作れる!?

 どちらかというと、プログラミング学習の講師向けの本です。micro:bitのハードとプログラミングを大人向けに分かりやすく書いています。

 

 しかしこの本のキモは、工作です(電子工作ではありません)。私たちは電子工作やフィジカルコンピューティングで何か箱に入れて完成させようとすると、プラスチックや樹脂製の箱に収めようとします。しかしもっと身近な方法があります。

 

 それは厚紙です。100円ショップで「工作用紙」を気軽に手に入れることができます。そしてこれを切って箱を組み立てれば、フィジカルコンピューティングに十分なのです。もちろん強度が必要な箇所はどうするのか? などありますが、それもこの本でフォローしてあります。

 

 「micro:bitで電子工作してみた。でも丁度いい箱に入れたい」。そんなときは厚紙で作ってしまえばいいのです。トータル(箱を買いに行く時間、など)を考えれば、紙の方が早く、手軽に作れるのです。箱に穴を開けるのもドリルいらずで、簡単です。

 

 

 

 

 電子部品ショップで困るのが、ICの品番やコンデンサーに書かれた数字を見るときです。文字が小さいというのもありますが、薄暗い場所だと文字そのものが見えないことがあります。そんなときはできるだけ照明の方へICの印刷面を向けて、何とか見えないかと目をこらします。

 

 そんなときに持っていきたいのが、ライト付きルーペです。明るくて、文字が拡大できれば、文字も楽に見えるというわけです。

 

 電子部品ショップでもルーペを貸してくれる店はあります。しかしライトが付いていないことがあります。例えば老眼だと暗いところの文字が読めなくなるので、せっかくルーペを使っても読めない、ということがあります。

 

 私が使っているのは、aitendoで買ったライト付きルーペです(すでに販売終了)。レンズは小さいですが、電子部品自体が小さいので、困ったことはありません。

◎Micro:bit用小型バギーカー組み立てよう(P32)

◎Micro:bitでロボットカーを動かそう(P37)

 共通しているのは「ローテーションサーボ」という、新しい部品を使ってクルマの走行にに使っている点です。ただサーボってあまり重い物を動かせるイメージがないので、そんなときはどうするか? と。ローテーションサーボの代わりに普通のモーターで車輪を動かすにはどうすればいいか考えると楽しいです。部品数は多くなりますが、値段は安くなり、プログラムも単純になるはずです。

 

 

◎555かんたん実験ボードの製作(P43)

 電子工作そのものを楽しもうとなると、お世話になるのが「555」と呼ばれるIC。それで遊べるというものです。

 配線はラグ同士のものが多いです。空中配線(部品の一方・両方が宙を浮いている配線)に見えるところがありますが(第10図)、スペースに余裕があるのですから、しっかり各配線・部品を穴に差して繋げます。

 

 

◎電光掲示板を作ろう!(P63)

 IchigoJamの記事がないかと思いきや、ありました。IchigoDotSをいくつも繋げて文字を流すのは、思ったより楽ですね(UARTで次のIchigoDotSに信号を送る)。サンハヤトの「パズル基板」で簡単にマトリックスLEDを繋げる、というアイデアもナイスです。

 

 

 何年前でしょうか、IchigoJam対応のゲーム「縄跳びさっちゃん」を千石電商で買いました。当時は税込300円でした。箱を開けてみると紙が一枚入っていて、プログラムリストが載っていました。「これを打ち込んで、RUNして遊びなさい」ということです。

 

 しかし後でとんでもないことを知ってしまうのです。IchigoJamを広めている「PCN」のページを見ていたら、「縄跳びさっちゃん」のプログラムリストがあるではありませんか! 私の払った300円は一体・・・。

 

 でもどうしてこのようなことになるのでしょう? 秘密は著作権表記にあります。上のリンクから、一番下までスクロールしてください。すると、こう書かれています。

 

「CC BY クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。」

 

 「CC BY」はおおざっぱに言えば「転載するときは、著作権者を明記してくれれば、それでいいよ」となります。売っても構わないのではないでしょうか?(*) ですからIchigoJamのゲームを買うときは、ネットにプログラムが上がっていないかチェックする必要があります。

 

※次回の更新は、『電子工作マガジン』発売日の、6月19日を予定しています。

 

 

(*)売って欲しくない場合は「CC NC(中略)非営利(後略)」と表示する。「CC BY NC(中略)表示-非営利(後略)」のように、組み合わせることも出来る。

 「あれ、『Raspberry Pi Zero WH』はどうしたの? あれも税抜き2千円だけど?」

 

 確かに秋月電子通商では税抜き2千円で売られていますね(通販コード:M-12961)。

 

 しかしマシンパワーがあまりにもないので、おすすめできません。どれくらいパワーがないかというと、ブラウザーでネットを見るのも一苦労するくらい。

 

 確かにRaspberry Piを小学生の子ども向けパソコンとして使おう、と言う動きはあります。例えば雑誌では、誠文堂新光社の『子供の科学』が、Raspberry Piがすぐ使えるセットを通販しています。そこで使われるのは「Raspberry Pi 3 Model B+」と、それなりの性能があります。

 

 Raspberry Pi Zeroシリーズは電子工作するにあたって、大きさの小さいことが魅力的です。しかしRaspberry Pi Zeroシリーズでプログラムを組むのは荷が重すぎます。

 

 電子工作をするにあたっては、試作しながら「Raspberry Pi 3」以降の大きなパソコンでプログラムを作っていき、ソフトが完成したら「Raspberry Pi Zeroシリーズ」にソフトを入れて電子工作に組み込むのが、現実的な使い方になります。