僕は仕事柄、建築家と話をさせて頂くことが結構あります。
今年に入っても、たくさんの建築家さんとお会いしましたが、その会話の中で、はっと気づかされることがあります。それは建築のディテールであり、ものの見方、美意識、職業意識、人生観と、さまざまにあります。決して小難しいことばかり話をするわけではないですが、会話の端々にそれぞれの建築家の感性に触れることがあります。共通して言えることは、皆さん、お金や賞狙いじゃないです。それぞれの建築家の最大限の思いをかたちにしようと考えている。もちろん予算やお客さんの意向あってのことなので、いろいろとあきらめなければいけないことも多いでしょうが、限られた条件で、いかに美しく、使い勝手の良いものを作るかに、本気で向き合っているように感じる建築家は、年齢に関係なく、結果的に売れっ子になっている感じがします。
僕ら材木屋であっても、目先にいくら儲けるかというよりも、木材の適材適所、強度、価格、流通、加工、美しさ等を本気で考えていくと、自ずと木材の種類や、加工内容などが絞られてきて、それを提案させてもらうと、案外採用されることが多いです。やっぱり、先にお客さんが本当のところは何を求めているのか、それに対しての答えを出せるかで、商売そのものも決まってくる感じがします。だから、建築家と材木屋は、職種は違うけど、底に流れる思想は同じなのかな?なんて考えたりします。
先般、手嶋保さんとお話ししていた時、「なんで僕と付き合ってくれるんですか?どういうところを認めてくれてるんですか?」的な、女子高生との会話みたいなのを質問されました。ふむ...言葉にすると少し難しい。でも、客観的に考えて言葉にすると、結局、底通する価値感が似通っていると感じるからでしょうか。この写真は、手嶋さんのスタッフと建築雑誌編集長、カメラマン、手嶋さんのクライアントさんが、僕の<シモナダキャビン>に泊まりに来てくれて、酔っぱらっていろんな話をした時のものです。
岡山の神家昭雄さんにも事務所で話を聞かせて頂きました。滋味ある方なので、話は深い。この日は時間に限りがあり、早々に事務所を辞去しました。できれば夜、ゆっくりと話を聞かせてもらいたいものです。
と、まあ、いろいろと感じさせてもらい、教えてもらっています。こういう建築家との交わりを、うちの会社で開催できんもんかなぁ

