建築家・堀部安嗣さんの講演会があり、聴講に行ってきました。

建築に対する肌感覚は、近いものを感じました。小さな家、自然素材、環境共生、家とは何ぞやという考え方…サウナへのこだわりだけはそれほどシンパシーを感じませんでしたが、共感するところばかりでした。

家って、必ずしも高級である必要はなく、家族が幸せに、健康に過ごせる場所であればいいと思います。その意味で木とか、土、草に囲まれると良いですね。そこにデザイン・美しさが加わることで、家は大切にされ、長持ちし、家族は元気で幸せになる。

この話を聞きながら、僕が小さい頃天気の良い日、収穫を終えた田んぼに積みあがる「わらぐろ」に寝転がると、乾いた藁の何とも言えない優しい自然の匂いと、暖かさに包まれ、いつまでも昼寝ができる感じでした。堀部さんもお話ししていましたが、猫が蜷田に寝そべる感じ。そういう暖かさ、においを感じられる家をいい家と言いたいですね。気密も断熱も必要だけど、風や光、暑さ寒さを感じたりできる場所もあってほしい。本当に良いお話でした。話を聞きながら、小さい頃のわらぐろでの昼寝を思い出し、幸せな気持ちになりました。

 

講演会の最後に本を買い、サインをして頂きながら名刺を渡すと「あっ、いつも使わせて頂いてますよ!お世話になっております!」と言って頂き、感謝この上ないです。堀部さんのプロジェクトにはいくつも僕の会社の商品を使って頂いているのですが、実は直接お会いするのは今回が初めてでした。