会社近くに家を建てて、今では住まなくなった自宅を改装して、民泊施設としました。4年前の父の家と同様に、様々なものを捨てて捨てて!ともかく使わないものはドンドン捨てていきました。

 その中で、本だけは捨てられません。高校生の時に読書に目覚めて以降、読み溜めたものです。手に取るとどの本もわずかな記憶があります。感動して今の自分に影響を与えた本もあります。10年余り前に息子の大学の時の教科書なんかと一緒にみかん箱10個くらいブックオフに持って行ったこともあり、随分減らしたんだけど、それでもまだあります。で、民泊の部屋のインテリアとして、本棚を作りました。写真ではまだ余裕がありますが、片づけをしていたらこの本棚にも入りきらず、一つのベッドルームは、同様に本に囲まれた空間となっています。

 

 僕も時々その場に行って、本に囲まれた空間に座ると何とも言えない良い気持ちになります。出会った人にも影響は受けた。でも、会わずとも本で出会った多くの主人公たちが今の僕の考え方や、感じ方、来し方に影響を与えたとすると、多くの人に見守られている安心感のような感じがします。ものは捨てられても、本だけは捨てられない。やがて僕がいなくなった時には、この本の処分で息子には迷惑をかけると思うけど、生きてる間はこれらの読んだ本に囲まれていたいです。図書館の本の空間も良いけど、図書館の本は、ほとんど読んでないから、同じ本に囲まれた空間とは言え、やっぱり違うんですよね…宿に泊まりに来て頂く人が、僕の出会った主人公と同じく出会って、何か感じるものがあったとしたら、最高です!