会社の海外取引先の人達が、3月末から4月下旬にかけて、チリ、タイ、ニュージーランドからと来社します。

 

 チリの得意先は、2年前に建築家・中村好文さんを審査委員長にして開催した学生と40歳未満の建築家向けのコンペで最優秀賞を取った人たちと、チリの審査委員だった建築家も含めて5人。来日の際には中村好文さんも交えて食事会。ご一行はその後、日本の建築を視察すべくいろいろと日本を旅しています。彼らとは16日に岡山で中村好文さんとも再会して、中村先生が取り組まれた物件を案内して頂き、その後ご一行は、弊社視察に来られます。岡山では竹中道具館を設計された建築家・中西さんと岡山の大学で木構造を専門にする先生も合流します。岡山の物件を見るのは、予定では来年(ラテンの国の人なので、そのあたりはおおざっぱですが…)、チリの南方パタゴニア地方の山、海、湖、川沿いなどの美しい場所で、小さく、高品質で、美しく、環境に優しいサスティナブルな木造建築を建てようと計画しています。何十棟か…電気も、水道もない場所です。とても面白いプロジェクトです。その一つに中村先生にも設計に加わってほしいと思って入るのですが…

 

 で、今週はタイの得意先の営業をしている女性が、うちの会社で研修したいとのことで2週間ほどやってきています。工場での生産にも実際に加わってもらいました。建築現場にも行き、日本の現場を見てもらいました。製材所にも立ち寄って、うちが出荷している製材所を見てもらい、杉と桧の違い、米松と国産材のサイズが違うってこのなんかも、見てもらいました。SNSや雑誌、写真で見るものよりも、やはり実物、現場は空気感などもあって、印象は強くなります。タイでは来年、得意先と共同で比較的大きな木造倉庫を建てます。たまたまその倉庫物件も現在建築中だし、うちの会社の体育館のような大きな倉庫も見てもらうと、実感として感覚が伝わります。今日の夕方は彼女がうちの会社の女性陣を招待して、日本食材でつくるタイ料理を含まってくれます。彼女は今日の夜行バスで大阪に行き、うちの会社の大阪のビジネスパートナーと一緒に、日本式営業を同行研修してもらいます。

 

 そして再来週には、ニュージーランドの材木屋さんが初めてうちの会社にやってきます。NZは小さな国だけど、大きな木材資源を持っていて、その販路を世界中に求めています。そのバイタリティーは、台湾の木工機械メーカーの人達と同じで、本当に積極的です。うちの会社もその会社とは5年以上お付き合いをしていて、面白い商品があります。

 

 昨年末からなんとなく暇だった状況は一転して、とても忙しい状況となり始めています。材木屋として社会の一隅を照らすってどういうことなんやろ?って考えながら、社員さんと共に一生懸命頑張っています。チリ、タイ、NZの得意先は、決して大きな会社ではありません。うちの会社も小さな会社です。でも、基本的な価値観が合うので、仕事をしていても楽しいです。