先日、得意先さんがやってきてちょっと話をしていたら、その会社は15人くらいの会社。事務の女性が3人いて、そのうちの一人が産休中。出産を挟んで約1年間の産休を取られると、仕事のしわ寄せは誰かにまわってくる。社員数の大きな会社になれば、負担割合も少なくなっているだろうけど、15人の会社ではそのしわ寄せはなかなか厳しい。「次の人を雇用すればいいやないか!」って言われても、なかなかそうはいきません。「パートさん、派遣さんがいる!」と言われても、仕事を覚えるのに時間がかかり、やっと覚えた頃には産休中の人が戻ってくる。僕の会社もそうですが、そう簡単な仕事って、ないんですよ、現実的には。更に、男性社員の取得義務化も言われていますね。子育て世代の両親も、働いているから孫の面倒も見れない。

 この会社は分母が15人とあるからいいものの、5人の会社だったら成り立ちませんよね。つまり、小企業は消えてなくなれ!って言わんばかり。でもよく考えてください。京セラも設立時は30人に満たず、日本電産も確か3人、ソフトバンクも3人、アップルだって数名です。だから小企業=不要ではないです。

 なんとかならないものですかね?その得意先もちょっと前までは結婚したら寿退社し、子供を育てて…会社も次の人を採用して、新しい感覚で仕事もしてもらえる。もちろん、結婚したら退社せよ!って意味ではないですが、会社を辞めるっていう選択権は労働者だけにある。経営側は社員を辞めさせられない。以前NHKに青山さんていうアナウンサーがいて4人の子供を作って数年に渡り産休を続け、それが終わった段階でNHKを退社。子供が増えたんやからええやろ!とは言っても、彼女家族は海外移住。僕は個人的に幸せになることは良いことだと思うけど、会社経営側からすると何ともしっくりきません。そんなん、あり?僕も社員さんの顔色さえ分からないような会社にしたくない、小さな会社でいいから「いい会社にしたい」と、本気で思っていますが、会社の存続の為には、ある程度分母を大きくして対応しないと難しいことが起きそうと、気を病んでいます。みんな、お金の為に生きてる?幸せになる為に生きているのに、幸せを感じられなくなる会社経営ってどうなん?

 

 こういう僕は古い価値観の人間なんでしょうが、例えば青山アナウンサーのことを、どうしても「それ、ずるくない?仕事してないのに給料もらうって、おかしくない?制度が終わったら辞めるの?」って感じてしまう。

政府は税金集めて、それを配ることに一生懸命に思える。それこそ、そもそも「働かざる者、食うべからず」という精神でやらんと、どっかで真面目に一生懸命頑張る人の不満が溜まるんじゃないかな?それでも日本人は文句言わない民族ですよね。政府もそれに胡坐をかかずに、配らんけど、集めんよ!と、所得税や消費税を減税すればいい。そして公務員の数も減らせばいい。国民は何でもかんでも文句言わずに、「基本、自己責任!」として、その上で足りない人や余る人から、善意をもって分配し合えば、幸せな社会が待っているように思う。最後はやっぱり、国民、個人の正しい道徳観です、と僕は思う。世の為人の為、良いことをする。