先般、長男と4.5㎞のウォーキングをしながら話をしていたら、今若者が大いにハマっているゲームは、現代のアヘンだと。

 僕も、高校生の時だったかに、世界史で中国のアヘン戦争を学んだことがある。イギリス人は中国にアヘンを蔓延させ、国民を怠惰にし、勤勉さを失わさせ、刹那の快楽に身をゆだねさせる。貧しい国民はアヘンで日々の苦しさから一時の解放を味わう。そうやって中国国民全体を”総アホ化”させておいて、自分に有利な条件で香港を租借し、租界をつくり、中国を自身の思うままに操った。それとほぼ同じ構造が、今は世界中の若者を”総アホ化”させているというようなことを聞きました。

 まったく同様に僕も思いました。スマホは一種の中毒だから、アヘン中毒と基本的に同じ構図。ゲーム脳にして、ゲームしないと禁断症状が出るようになり、やがて与えられる情報に一時の幸福感を覚え、課金されてゲームの中で自分が強くなったり、偉くなったりする。現実とバーチャルとの乖離がどんどん大きくなる。現実に戻った瞬間、その落差にストレスを感じ、現実からの逃避をしたくなるし、何よりゲームは中毒性を持つので、禁断症状で止められなくなる。なけなしの働いたお金はどんどんゲームに吸い取られる。

 マジにやばくないですか?ゲームやスマホを物理的に自分から切り離す訓練をやらないと、アヘンで惚けさせられたかつての中国人と同じことを繰り返してしまいそう。このことを気付いている人たちは、自分の子供にスマホを渡さないとも聞いています。例えばジョブズ、マスク、ビル、マーク…彼らの子供たちはバーチャルのゲームをしない。現実(リアル)のゲームをしていますね。孫たちが心配です。ただ、彼らはまだスマホを持っていません。スマホを通じて、ゲーム脳にならないよう、現代のアヘンを吸わないよう願うばかりです。