僕の家の車庫に、毎年季節が来るとツバメがつがいでやってきます。僕は車庫が汚されるのが嫌で、照明の上に木の枝を置いて巣を作らさないようにしていますが、ちょっと悲しい話があります。
それは、僕が巣を作らせなかったせいか、少し前まで夜になると、つがいでこの枝の上に雨宿りしていましたが、ここ数日、どうもオスとおぼしきツバメだけが一羽、ぽつねんと静かに夜を過ごしています。巣を作れなかったオスに愛想をつかして、メスはどこか別のオスを探して出ていったんだろうなって。一人残されたオスの悲哀を感じた次第です。何か…メスに捨てられたオスの姿、なんとなく記憶があるなぁ。高校生の頃をほろ苦く、切なく、思い出しました。頑張れ、オスツバメ!