今回はちょっと長かった出張でした。5/10の夕刻にソウルを発ってバンクーバー到着は同日のお昼過ぎ。そのまま1軒カナダの古材を取り扱う会社に立ち寄り、

それから金曜日夕方まであちこちと気になる材木屋さんを訪ねて回り、イエローシーダーの

屋根材(ウッドシェイクと言います)もええもんやなぁと再認識しました。

そして現地のスタッフと食事をしたり、マネージメントをしいる次男とも、営業上の数字や今後の問題点、その他さまざまなことをじっくりと話し合う時間が取れました。途中、何気に立ち寄ったレストランがありました。築後もう100年近くなろうかという思われる大きな建物がレストランになっていて、土曜日の昼席はほとんど埋まっていました。この建物がとてもカッコよくて、製材したままの大きな柱と梁、そして天井にはNLTという板を縦にしてひたすら釘で留めていく工法があるんだけど、それが使われていました。このザックリ観と、大きな木材に包まれる安心感に、本当に圧倒されました。こういう建物を僕は日本でも建てたい。少々粗くても、それを上回る気持ちの良さが材木屋の僕の心に突き刺さりました。

日曜日のお昼に、次男家族に見送られてバンクーバーを発ち一旦ソウルへ。その時孫娘たちに「おじじ、帰らないで!」と涙顔を見せられ、後ろ髪を引かれる思いでした。次男のお嫁さんも毎晩手料理を作ってくれ、洗濯をしてくれ、ありがたや…

10時間余りのフライト中、映画を3本観ました。字幕が無くて全部英語のものも観戦には分からないまでも、ほとんど英語を聴くだけで見終えるものもありました。ソウルには予定通り16:30到着。入国を済ませてすぐに設計事務所にタクシーで向かい、18:30から20:00までみっちりと打ち合わせ。お腹空いたなぁということで、ピョンヤン冷麺の有名店に連れていってもらいました。Jeanという僕と同い年の建築家ですが、彼もなかなかソウルでは有名建築家なんですが、彼と二人で冷麺をすすりながら、「奥さんに財布握られているから、なかなか思うようにお金は使えんねぇ…」と、二人で苦笑いしながら盛り上がっていました。16日、昨日の朝はホテル近くのカフェでクロワッサンサンドとカフェアメリカーノで朝食。出勤ラッシュを横目で見ながら寛いで飲むコーヒーは、とてもおいしかったです。僕が初めてソウルの街を見たのは43年前です。表通りは、当時を思い出せないくらいかっこよく近代化しています。時間の経過に想いを馳せながらしばらくそのカフェで過ごしました。

そして空港に向かい、一路松山へ。空港には奥さんが迎えに来てくれていました。無事に戻ってきたなって、心身ともにホッとしました。一旦家に帰って荷物だけおいて、事務所に戻ったのは16:00前。かつては、出張から帰ると、山のように机の上に書類が溜まっていましたが、昨年4月に長男と社長を交代して、今回はメモがいくつかあったくらいでした。社員のみんなもとてもよく頑張る人たちなので、僕はあまり言うことがありません。ありがたいですね。

因みに、昨日の夕飯は「手巻き寿司」でした。美味しかったです。