毎年、本屋大賞ノミネートが発表されたら、その本達を買い込みます。途中で直木賞も基本的に買います。本をよく以外にあまり趣味のない僕には至福のシーズンです。本は僕が買うのですが、僕が読み終えたら奥さんが読みます。「半分、お金を出してくれよ!」というと、「何言ってんの!昭和の男は黙って奢れ!」と…まあ、ええんやけど…ただ、サスペンスものは読みません。東野圭吾とか、宮部みゆきは今まで読んだことがない。

 ともあれ、今年も面白かった。で、僕のなかでは「宙ごはん」ですね。女性作家のものは、なんとなく軽くて、ハードボイルド的要素がないから、物足りなさを感じるんだけど、「宙ごはん」は極めて秀逸です。

 

 僕も学生の頃に下宿仲間に「お前文章がうまいから、物書きをやれよ!」なんて、歯が浮くようなことを言われ自己満に溺れかけていましたが、やっぱ、全然違いますね。ストーリーの作り方、「おっと、そうきたかい!」という展開、涙をあふれださせる仕組み、嬉しくなったり、腹が立ったりと、読者を掌の上で転がすテクニックに翻弄され続けています。

 

 ともあれ、今年は「宙ごはん」に決めましょう!ただ、本屋の店員が投票で決めるというけど、今、本屋さんていう職業が、絶滅危惧種になっているでしょ!ならば、選び方を決めなおさねば…と思うのですが…

 もう一つ言うと、ノミネート作品ではありませんが、「しろがねの葉」は、僕のなかでは「スーパー本屋大賞」なのですが…