僕は趣味がない人間です。仕事だけが大好きってわけでもないんだけど、若いころは会社経営も結構厳しくて、少し余裕が出始めてもその厳しかった頃のトラウマがあって、平日にゴルフに行くことができません。「社員のみんなが汗流して頑張っていてくれるのに、俺が遊んでたんじゃなぁ…」って思ってしまう。朝は誰よりも早く来て、みんなが帰るのを見届けてから会社を出るのが習慣づいていて。だから普段は家にいる時間も少なくて、友達を作るのが苦手な奥さんが日曜日には待っているから、自分だけがゴルフに行ったり、自分だけの趣味に時間を使うこともできない。そういう生活を40年も続けていると、無趣味な人間になってしまいます。
とはいえ、本は読みます。月に4冊くらい。小説はすらすら読めますが、経済本やドキュメンタリー的な本は読了に時間がかかります。読書が趣味っていうと、なんかかっこつけ見たいに聞こえるかもしれんけど、ほんとにそうなんです。でも月に4冊が精いっぱい。時間がない。
という僕も、この4月に長男と社長交代しました。社長交代したら、なにかやろうと思っていたのに、ゴルフでもなく、ギターでもなく、サックスでもなく…次男に教えてもらった「ウエイト」をやってみようかと思ったりはしています。骨密度も上がるらしい。おかげさまで体は健康そのもの。何かに対してやる気もうせてない。会社の朝早く来て、夜遅くまでいるっていうことは変えていかないと何も始まらないかもしれない。ダラダラとのんびりだけしたいとは思わない。旅行も忙しい中、時間を作っていくのが楽しくてって思えてしまう。
何なんやろ?普通に言えば僕は働き者だと思う。じいちゃん、親父から受け継いだもの。自慢してるんではなく、そういう育ちで、じいちゃんは近所の人を家によんでイリコを肴に、安酒を飲むのが楽しかったそう。親父は詩吟やカラオケを近所の人とやるのが楽しかった。で、僕は?人と会って話をするのが大好きだけど、時間がない。好きな読書は一人でやるもの。新しい仕事を作ってやりたいこともあるけど、「これ以上ストレス作ってどうするの?その仕事よりも材木屋の仕事の方がちゃんと儲かるでしょ!」と嫁さん、息子に言われる。でも、道楽ではなく、ちゃんとわずかでも利益を出して人と接することができれば、その道の途中で倒れたとしても、人の一生としては「見事な完結」なように思う。もちろん、息子の仕事は手づだってやりたいけど、息子がやらなね。その為の社長交代やし。もちろん、まわりまわって今の仕事に通じることやとも、以前から感じていることです。
ちょっと昔なら僕ら、もう死んでる年齢です。普通に言うと20年ばかり、神様か、ご先祖様に生かされる残りの時間を僕の場合は、仕事をしながらくたばるまで頑張ろうって思ってます。何せ、無趣味な人間なんで。