昨日行われた日本代表の試合について書いていきたいと思います。
日本vsベネズエラです。
秋のW杯最終予選に向けた調整的な意味合いの試合です。
まずはスタメン。 右の数字は個人的評価(10点満点で6が平均)
FW 前田 6.0
トップ下 本田 7.0
右SMF 岡崎 6.5
左SMF 香川 6.0
DMF 長谷部 6.0 遠藤 7.0
右SB 駒野 6.5
左SB 長友 6.0
CB 吉田 6.0 伊野波 5.5
GK 川島 6.0
交代
後半スタートから
伊野波 → 水本 6.0
後半途中から
長谷部 → 細貝 6.0
駒野 → 槙野
岡崎 → 藤本
前田 → 中村
ここらはレビュー。
まずは前半14分。
長谷部のキープから、右サイドを縦に本田へパス。
相手を背負いながら、うまく縦へ出したことで、次の展開につながった。
本田がそのまま右サイドを上がってきた駒野へ落とす。
駒野はそのまま右サイドを上がり、対峙した相手DFの股を抜き、敵陣サイドを深くえぐる。
そこからPAの後ろのほうのスペースへ、マイナス方向のグラウンダーのパス。
これを走りこんだ遠藤がダイレクトであわせ右とにゴール。
きれいに右サイドを崩しての先制点でした。
解説のゴン中山さんも指摘してましたが、遠藤がフリーであの場所でシュートを打てたのは、駒野がサイドを崩したところで、前田がゴール前にしっかり入って相手DFを釣ったためです。
解説がボールを持った選手、シュートした選手以外の指摘をしてくれたことも、この試合のいいところで、その解説を聞いた子供たちが勉強になると思いました。
長谷部のパスが個人的にはよかったと思っていたら、少ししてからピッチリポート小倉さんが、そこも指摘してくれたので流石だなと思いました。
もちろん金田さんも随所でいいプレーを指摘していました。
特に金田さんは、後半のアナウンサーでは気づけない、本田の競り合ったときの読みを「おーうまい。本田の読みはすごい」と見事に指摘してましたね。
話がそれてしまいましたが、前半はそれ以外にも岡崎のフィジカルの強さが目立ったポストプレーから、本田のハーフボレー、遠藤が縦に入れたパスのこぼれ球をそのまま自分でミドルシュートと、いくつかの見せ場もあり、オフェンスに関しては後半への期待を膨らませる結果でした。
駒野も何度も攻め上がりチャンスを演出。駒野に関しては先に指摘すると、クロスの精度を上げてほしいと感じました。
逆に前半で悪い意味で気になったのは、香川、長友、伊野波。
長友に関しては、駒野とのバランスという点もあるので、悪いというよりは駒野に譲らずもう少し左もいってもよかった気がします。先に戦術として決まっていたことならしょうがないのですが。
伊野波に関しては、大きなミスというか失態が2つ。
この試合で一番アピールできていない選手だったと思います。
しかし、試合後のコメントで自分でも言っていたので、きっと次はやってくれると期待しておきます。
香川に関しては、これも悪いといよりも小粒な感じが否めない、無難なプレーになっていたということ。
この試合通してずっとそんな感じだったので、金田さんの指摘通りトップ下でも是非テストしてあげてほしい。
他の記事で書こうと思っていたマンチェスターUでのポジションの話にもかぶってくるが、やはりトップ下でFWと絡みながらPAに進入してくる香川が一番怖いし、それが持ち味だと思う。
単に突破力があって、ドリブルがうまい選手という価値観でサイドに配置してしまうと、これまでの日本代表の香川と同じく、試合を通して怖い選手ではなく、本田とポジションチェンジした時だけ怖い選手になってしまう。
評価点は6.0としてあるが、香川の実績とポテンシャル、そして決定機をはずしたこと、香川のボールロストから失点したことを考えれば、5.5が妥当なのかもしれない。
さて、後半へ。
後半は頭から伊野波に代えて水本を起用。
水本は所属のサンフレッチェ広島でDFリーダーとして結果を出している。
数年前は将来の代表を背負う期待の若手といわれていたが、その後伸び悩んだ選手といえる。
しかし、やっとチャンスがきた。
活躍という活躍ではなかったが、落ち着いたプレーで吉田とのコンビを無難にクリア。
しかし、結果という意味では後半に1失点したので大成功とはいえないだろう。
1場面見ただけなのでなんともいえないが、スピードという面では不安を感じた。
中東のカウンターを受けたときに、振り切られないかが気になる。
後半は失点こそしたものの、前半と似たような展開といえるだろう。
本田を中心にパスをまわし、サイドの駒野と 長友が崩していく。
駒野が前半から飛ばしていたこともあり、足がつり上がりが減ってからは少し攻撃が停滞していた。
ここでいいたいのは、そんな苦しい時こそFWのシュートがほしいということ。
この試合の前田の見せ場は後半のシュート1本。
もちろんDFをつる動きやポストプレーでフォアザチームの活躍をしたが、チームで一番シュートを打った本田の4本に負けないシュート数が欲しかった。
これももちろんザック流なので仕方がないと言えば仕方がないのだが、それであればサイドの駒野のセンタリングの精度を上げて、前田にしっかりと合わせられるような場面を演出して欲しい。
また、全後半で怖い場面は、相手が単独で突破してきた場面だろう。
FIFAランク50位台の格下といわれていたが、南米予選5位の力は伊達ではない。
南米特有のテクニックで危ない場面を作っていた。
もちろん相手左サイドからの高精度のクロスも危険だった。
さて、試合の展開から次は戦術的な部分に関する指摘だが、ザック流のいいところと悪いところが一般の人にも見えてきたのではないだろうか。
まずはFWにはウディネーゼ時代のビアホフよろしくで、ポストプレーからサイドに展開しヘディングでゴールがとれるタイプのFWしかおかない。
前田はもちろんいい選手だが、裏を狙うタイプのプレーヤーもスーパーサブとして起用するようなパターンがあってもいいのではないだろうか。
次にトップ下とサイド。
トップ下はパスが特徴の選手を配置する。本田や中村。
本田の場合は、これにシュートまで打てるので、ザックJAPANの中心的な選手になっている。
サイドにはスピード。アジリティー、ドリブルが得意の選手で、SBと連携することでいい形のクロスを出せる選手を配置する。
ここまで読んでわかる通り、どんなに解説で金田さんが香川のトップ下を見たいと言っても、ザックがサッカー観、戦術を変えない限り、香川のトップ下は難しいのである。
とはいえ、私も香川のトップ下を見てみた一人である。しかし、本田がスタメンでトップ下以外というのは、彼の持ち味を考えればありえない。ボランチにおけばパスは死なないがシュート、ゴール前のランニングが減る。
したがって、香川のトップ下も後半のオプションとして活用し、サイドに宮市などのスピードあるプレーヤーを入れてみるというようなテストをしてみてもいいと思うのだが。
以上が昨日見ていてざっくり感じたことである。
本当はサッカー関係が本業であれば、1プレー1プレー録画で見直したいんですけどね(笑)