知ったのは、昨日の日にちが変わるほんの少し前。

クリスマスが終わろうといてる。
彼氏もいないあたしは、学校の宿題を片付けながらクラスの友達とメールをしていた。

いつもとさして変わらないこの風景に、何故そんなことが起きてしまっていたのか。
そんなことはどうでもいいのだ。

遅かれ早かれ、どうせ知ってしまう訃報だったんだ。


「フジファブの志村さんが死んだ。」


暗い顔をした兄貴が、ケータイを握り締めて部屋に入ってきた。
兄がそんな冗談を言うなんて、信じられなかった。
不謹慎すぎるだろ。

でも、冗談じゃなかった。

言われてすぐYahoo!ニュースを見た。本当だった。

フジファブの公式サイトにも行った。信じられなかった。

まだ29歳だったのに。まだまだこれからってときじゃなかったの?
7月に札幌来てたよね?この前まで歌ってたんじゃないの?

本当なの?

ねぇ。


死んじゃったの?


絶望と悲しみで、目から大粒の涙が零れてきた。


頭によぎるのは、あたしがまだ小学5年生のときのこと。
バンプ、アジカン、ラルク・・・いろんな音楽に触れて、ロックが好きになったあのとき。
初めて銀河を聞いて、すげービックリした記憶がある。
なにこいつらって。
大好きなバンドのウチには入らなかった。その頃のあたしはバンプが好きすぎたから。
でも、たまにラジオで流れていると音量を上げて聴いてたり、虹をMDに入れてたり。
何かとよく聴いていたバンドだった。
そして志村さんの声が、なんだかあたしを落ち着かせてくれた。

そう、フジファブは、あたしが音楽を聴くようになった起源のひとつであったんだ。

それが、その志村さんが、どうして・・・。


人の命って、儚いものなんですね。きよしろうさん然り、マイケル然り、あべさん然り。

みんないつかはいなくなっていくんだって思うと、寂しい気もするけど、なんだか温かくも聞こえる。

死ぬことは怖い。悲しい。
でも、ご先祖様が、彼らが、同じ道を辿っているんだとすれば、そう大して怖くはない。

みんなそうなる。会えない間は寂しい。
でも、あたしが老いぼれてよれよれになっても、血だるまで死んでも、向こうに彼らがいるんだ。
いつかきっと会えるはず。

そんなとき、恥ずかしい思いをしないように、今を存分に全力で生きていかなきゃならないなぁと心から思った。


そうだよね、志村さん。